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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ロメッリーナのロマネスク その3

ロメッリーナの中心は、もちろんロメッロの町。
この町、実は、ロマネスクにはまりだした最初の頃、訪ねているんですよねぇ。ずうっと写真もキープして、いつかサイトの方にアップしないと、と思いながら、なんと、あれからはや6年ですか!
今は、カーナビがあるので、こういう町には、あまり迷うこともなくたどり着くことができますけれど、当時は、地図だけが頼りで、全然分からなくて、もうだめだから、帰ろう、と思った矢先に、どうやらこれがロメッロらしい、というような場所にたどり着いて、うろうろした記憶も、かなり鮮明です。カーナビは、本当に便利ですけれど、カーナビのない時代にさまよった記憶というのは、なんかとてもほほえましいような懐かしいような、それはそれでよい時代だったな、的なものがありますねぇ。
おっと、ノスタルジーにとらわれていてもどうしようもないです。

ロメッロのカテドラル、サンタ・マリア・マッジョーレ。
Basilica di Santa Maria Maggiore - Lomello


この教会は、廃墟マニアにも受けそうな、そういう部分があります。ファサード前に、それ以前および以後の構造がむき出しで残っていて、とても複雑な状態になっているんですよ。ノヴァラ近辺にも、こんなのがありましたねぇ。

基本は、盲アーチとか付け柱とか、とっても典型的なロマネスク。きれいですよ。


昔来たときは、今オープンの時間のはずなのに、という時間だったのに、思いっきりクローズでした。今回は、日曜日のミサの直前だったので、しっかりとあいていました。
中はこんな感じ。


壮大感はありますけれど、ロマネスクがそこかしこに残っている感じが、決して嫌いではありませんでした。屋根の下にある支え状態のアーチも、ちょっとなぁって感じはありますけれど、両脇の小さな二連窓がとってもユニークで、かわいらしいんです。こんなのって、ちょっと珍しいですよね。
後陣は、こんな感じ。


普通だと、盲アーチと付け柱が一体化していますが、ここは盲アーチの変わりに、本当の穴が開いているんです。こういうの、どっかで見たけど、どこでしたかねえ。付け柱がちょいと唐突な感じで、わたしの好みではありませんでした(付け柱好きです)。
付け柱好きとしては、後陣よりは、脇の壁の方が好みかな~。


とにかく現役で、ミサの時間にむけて、多くの人が集まってくるのが、とってもよい感じでした。

ロマネスク好きな方、是非こちらもどうぞ~!
ロマネスクのおと
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  1. 2011/07/30(土) 06:14:39|
  2. ロンバルディア・ロマネスク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

横断 アーチの上の壁の二連窓かわいいですね。
ロンバルディアアーチが盲アーチでなく穴があいている例を私はアリアーテで見ました。注目すべき作例という話だったような、、、。あまり多くはないのでしょうね。
  1. 2011/07/30(土) 08:53:00 |
  2. URL |
  3. yk #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

アリアーテ、そうですね。他にもあるかな。そういう細かいところは、どうしても忘れちゃうので、チェックしないとね~。確かにあまり多くはないと思います。でも、穴のところに、どういう共通項があるのか、距離的に近いのかとか、行きやすい道があったのかとか、そういうのを考えるのも楽しいですよね。
  1. 2011/07/30(土) 21:47:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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