先日ご紹介したケーブルカーを下ると、下の町に簡単に行けちゃいます。でもわたしは、小銭がなかったので、ケーブルのお隣にある階段で降りました。
フリブールって旅行者には不親切ですよ~。
バスや、このケーブルカーは共通チケットで、乗り場に自動販売機があります。びっくりするくらいでっかいご大層な代物。高さ2メートルくらいで、横幅も1メートルくらいですよ。で、前面にいろいろ書いてあるんですが、それがドイツ語とフランス語。おいおい。
バスに乗ろうとお金を入れたら、わたしの後にいたおばさんが、「オー、ノー!」と悲鳴を上げました。は?と顔を見たら、つたない英語で、「これはおつりが出ないのよ、あなた今たくさん入れたでしょう?」絶句。確かに二人分の料金を入れましたとも。販売機は当たり前のように、一枚だけ、チケットを出しましたとさ。
え~、これってイタリアの機械よりさらにひどい~。そもそもイタリアの機械は、以前は、ルーレットのようなレベルだったので、今でも自動販売機があっても、人のいる窓口に並ぶ傾向があります。それでも、最近は食べられちゃったことなんてないし。それに、おつりも出るぜ、最近は。
その上、イタリアの場合は「イタリアだから仕方ないし」と思えるだけましで、スイスではそういう納得もできないじゃないですか!
そのときは、オーノー!のおばさんが、彼女のせいじゃ全然ないのに、申し訳ないからってチケットを買ってくれました。珍しく親切でニコニコとしたスイス人でした。
で、このケーブルカー。運転手さんのいる旧式ですから、勿論運転手さんがいたんですけど、チケットは販売してません。販売機がどでん!と鎮座しています。小銭、やっぱり持ち合わせがなくて、ないんだけど~、と恨めしげに言っても、ぼそりと「あ、そう。そっちに階段あるから。」あああ~、その上愛想もない、スイス人~。
という顛末で、階段で、下の町に下りましたとさ。
ここが、ベルンの下の町よりもさらに美しくって、もうびっくりしましたよ。
川が流れていて、朝露にぬれた緑がしっとりと。
どっかから、カウベルが聞こえます。音を頼りに行ってみると、羊がたくさんおりましたよ。のどかって言うのか、実にスイスですね。
上の町の姿がよく見えます。
昨日歩いた旧市街のメイン・ストリート。背の高いのは、カテドラルです。町並みもきれいなら、緑も美しく、どこを切り取っても、まさに絵葉書の風景。石の橋も古そう。木製の屋根のついたかわいらしい橋もありました。
雰囲気のある旅籠とか、早起きのパン屋さんの前を通り抜けてぶらぶらしていたら、こんな、ちょっと怖いようなお人形の窓が。
別にお店じゃないんですよ。おそらく住まわれている方の趣味と思うんですけれど。かなりお高そうなアンティークのフランス人形。目が怖かったです~。
気持ちいいけど、そろそろホテルに戻らないと、と上の町を目指して歩き出して、愕然。
これ、こう見るとそうでもないけど、かなりの坂です。この右に曲がった先は、もうそれこそ、雪でも降ったら絶対に転がり落ちるような傾斜。坂道発進のできないわたしには恐怖の町です~。
道は何本かあるので、もうちょっと緩やかで長い道もありますが、時間もなかったので、ここを登りました。ほんの50メートルくらいですかね、急坂部分。ぜえぜえでした。いや、びっくりしたなぁ。そういう坂の途中に暮らしている人もいるんですからね。さぞや鍛えられることでしょうね。
それにしても、このフリブールの町の美しさは、只者ではありません。もうちょっと観光する人が増えてもよいような気がします。観光客が増えれば、販売機もおつりが出せるようになるんじゃないでしょうかねぇ。せめて、英語の説明が入るかも。みんな、もっと愛想よくなるかも。はぁ~。
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- 2011/09/23(金) 04:25:56|
- 海外旅行
-
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| コメント:9
スイス人ってステレオタイプな見方だと日本の京都人でよそ者には冷たいって聞いたことがありますが、切符買ってくれたおばちゃんもいるくらいなので、そうでもないんでしょうね、。旅先の人の温かさが一番嬉しいんだけど、。
- 2011/09/23(金) 00:35:00 |
- URL |
- たかし #79D/WHSg
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たかしさん
スイス人って、なんかつかみどころがないっていうイメージは、はるか昔に英国の田舎の英語学校にいた時代にも思っていたんですが、そのイメージが変わることなく来てる感じです。いい人もたくさんいるんですよ、このおばちゃんみたいに。でも、なんかイタリアに慣れていると、どうしても冷たさが。東京人なので、本来冷たさの方が普通で快適だったはずなのにな~。
- 2011/09/23(金) 21:46:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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フリブーグのカテドラルは聖ニコラ大聖堂で
毎年、聖ニコラの祝日に聖ニコラの行列があって
賑わいます。
聖ニコラは、サンタクロースの原型になった方です。
トルコから聖ニコラの遺物の返還要請があるようですが
キリスト教関係ではないので無視です。
- 2016/11/17(木) 14:10:00 |
- URL |
- Atsuko #79D/WHSg
- [ 編集 ]
> Atsukoさん
フリブーグというのですか。フリブールはフランス語読み?
スイスって、言葉がたくさんあって、わかりにくいところあります。それにしても、ここはきれいな街ですね。
サンタクロースの二コラさん、こちらでしたか。
- 2016/11/17(木) 23:45:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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いえいえサンタ・クロースの聖ニコラは
現在のトルコで、3世紀頃のミレの大司祭でした。
お嫁入り前の3人の娘さんに嫁入り費用をプレゼント
したりで、これがプレゼントの原型です、、、
現在のトルコにはキリスト教徒は1パーセントぐらいしかいませんので、聖ニコラの聖遺物の返還には応じません、聖ニコラの祝日は12月6日で地元でも
子供達が聖ニコラからプレゼントをもらいます。
サンタクロウスはアメリカに移住したオランダ語訛り
で、聖~サンタ、ニコル~ニクルウス、が
サンタクロウスになりましたね!
赤い衣服もアメリカでできましたね!
大司祭の衣服は黄金色に白でミットを被っています。
聖ニコラは海難の守護の聖人ですのでロシアでは
コミニスト時代でも信仰されていました。
日本語のカタカナ表示が難しくて
フランス語読みですとやはりフリブールになりますね
最後のグは耳に聞こえないかすかなグだと思って
下さい、スイスではあとロマンチ語も公用語に
なっています。古い言語で話す人は少ないです。
- 2016/11/18(金) 07:48:00 |
- URL |
- Atsuko #79D/WHSg
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> Atsukoさん
最後のグをかすかにいうフリブルグなんですね。多言語国家って大変そうです。
聖二コラは、スイスでは祝日なんですね。イタリアでは、もしかすると、バーリの守護聖人だったかも?あそこのカテドラルは、サン・ニコラにささげられていたと記憶します。
ということは、もちろんサン・ニコラのレリックがあるはずで、そういえば、トルコの方から盗んできたとかそういう話だったと思います。
いくら信仰のためとはいえ、遺骸の一部を取り合い状態で盗むっていうのが、キリスト教もなかなかですよね。
- 2016/11/21(月) 23:12:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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スイスの聖ニコラの祝日の日は休日ではありません!
カトリック教会では祝日で市では子供を集めた
イベントになります。
お祝いをする日は、土曜日とか日曜日です。
そうそう、、、サン・マルコの遺骸のある
ヴェネチアのサン・マルコ・バシリックあそこには
堂々とどのようにして、遺骸をアレキサンドリアから
運んで(盗んで)きたかっていうことを正面の所に描いてありますね、モスレムの人達は豚肉を食べないし触らないので籠に遺骸をいれて豚肉をいれたようです。
- 2016/11/21(月) 23:52:00 |
- URL |
- Atsuko #79D/WHSg
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> Atsukoさん
私はキリスト教信者ではないので、レリック争奪の話は、結構面白く思ってしまうこともあるのですが、信者さんだと、どうなのかな~、と思うことは多いです。それに、ミイラ状態の遺骸展示は、苦手…。
- 2016/11/22(火) 23:09:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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歴史的に聖遺物が流行っていた時期があるのですね!
それでもやはりそのものをじかに見せるのはまずいので
美しい容器をつくって入れています。
でも実際は本当にその聖人だったのかは疑問ですね!
手のかたほうとか髪の毛とか、、、
正教では遺物の考えかたが違うようでメダルとかを
イコンにはめ込んだりしています。
ローマのカタコンベでは、聖人ではなくて
一般の人の遺骸が沢山あって、、、
巡礼者などが聖人だろうと思って骨の一部とか
遺骸を盗んでいたことがあったとかで
今はカタコンベの遺骸は他の場所に移されたようです。
私はカトリックですが、聖遺物には殆ど関心は
ありません!
- 2016/11/23(水) 09:32:00 |
- URL |
- Atsuko #79D/WHSg
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