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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

スイスの旅 フリブール その四

ティンゲリーの奥さん、ニキ・ド・サンファルは、日本ではティンゲリーよりずっと有名ですよね。作品もあちこちにあるように思うし。


こういう作品。あ、見たことあるって思う人多いと思います。

彼女は、フランス・オリジナルの女性なんですが、いろいろ複雑な人生だったみたいですね~。既婚で子供もいたのに、ティンゲリーに出会って、結局家庭を捨てて、ティンゲリーに走ったんだそうです。でも、ティンゲリーの出身地スイスでは、あまり認められなかったらしいんですよ。

特に好きでもないけど、ティンゲリーとの競作は面白いし、色彩の鮮やかさは印象的。
こんな小品は、ちょっとほしい感じがします。


館内で、ビデオを流していて、どうやらそれが、彼女が美術監修した映画だったんですけど、衣装といい舞台といい、とても面白かったです。すっごくアヴァンギャルドで、センスのある人。と思いました。
彼女の人生っていうのを知って、後付で、そりゃ、フツーの結婚生活の枠には収まらなかっただろうな~、思わされました。ティンゲリーに出会ったのは、僥倖でしょうね。実際、一緒になってからは、まさにおしどり夫婦状態だったようですから。ティンゲリーっていうのが実際にどういう人かは知らないけれど、ああいう作品を作っちゃう人ですから、なんか分かるような。


絵画作品も、やはりヴィヴィッドな色彩で、とてもかわいらしかったです。なぜか日本語。日本って、多分びっくりするくらい印象的な何かがあるんですよね、いわゆる外人にとっては。それにしても、「犬、ヨーコ、ワンワン!」って、どこで出会ったんでしょうねぇ。日本人のお友達がいたのかな~。

この美術館、先述したようにとてもこじんまりとした入れ物なんですが、なんと言うか、すごく感じよいのです。ティンゲリーとニキの作品の配分も申し分なく、同じ比率で楽しめるのがすごい。そして、受付の人も素晴らしくて、ティンゲリーの噴水の場所を聞いたら、それに加えて、ニキの野外作品のある場所を教えてくれました。
それが、この、美術館の庭でした。


とても美しい庭。ニキの作品のほかにもいくつか現代美術がおかれておりました。美術館本体は、時間も気力もなくて、訪ねることができませんでしたけど。
ニキの作品は、とても美しく整備されている庭の奥のほうにありましたよ。


なんせ色が派手で人工的なので、遠目でも、なんかかわいらしくて目立つんですよね。近寄ると、もっと派手でかわいいです。ガウディのグエル公園を意識したような作品ですけれど、あらゆる意味で、嫌味がないのが不思議なくらい。きっとニキがそういう人だったのかもしれない~、とか思ったり。

フリブールの項、終了です。

Espace Jan Tinguely - Niki de Saint Phalle
Fribourg
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  1. 2011/09/25(日) 04:53:22|
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