Arsenale 2 - アルセナーレ その2
すっかり間が開いちゃったけど、会期が終わる前に、一応紹介しとこうかと。
それにしてもすごいと思うのは、二年に一回開催で、その度に会期が半年もあるんですよね。展示によっては、会期がずれたり短かったりしますけれど、それにしても、すごい。それだけのメリットがあるから、スポンサーもつくんでしょうけれど。一般的には、イタリアと現代美術ってあまりぴんと来ない人が多いイメージだけに、本当に感心します。
さて、アルセナーレ、もうちょっとだけ。
今回は、全体に地味で、素直に、面白い!とか、ほしい!と感じられる作品が少なくて、写真を見ていたら、ますますがっかりしてしまいます。
入り口にある広いオープン・スペースは、割とインパクトのある作品が置かれることが多いのですが、今回は、中国のおうちの外側だけみたいな。正直、これは、建築ビエンナーレにどう?って感じかも。そういや、去年の建築ビエンナーレの方が、インパクトの強い展示が多かったような気も…。
あ、これは意外と写真の方が素敵。小屋の中にこういう不思議な突起の壁になっていて。でも実際はつまんなかったんですよね~。壁がポリウレタンかなんかで、ごろごろできたりしたら、ちょっと面白かったかも~。
これは、アルセナーレ会場の一番先っぽ、入り口から最も遠い場所にあるイタリア館だったかな。がんばれ日本!というタイトルがついていたので、目に付いたんですが、ガラス管の中に赤いバラ。きれいだったんです。そして、がんばれ日本、で、なんかもう、ありがとうって気持ちになっちゃうんですよねぇ。
何も見ちゃいないわたしですらそうなんだから、実際に被災した人々の気持ちってどうだろうとか、やっぱり考えちゃうし、気軽に「がんばれ」なんて言えないよな~、とか思っちゃうし。
イタリア館のキュレーターをやったのは、美術評論家のヴィットリオ・スガルビ。評論家としてというより、政治家だったり、お騒がせタレントとしての認知度の方が高い、実に変な男なんですけれど、一応美術評論もやっていて、それなりに評価は高いのか、今回キュレーターやったわけです。
正直、だからなに、という内容で、特に彼の手腕云々を感じる内容ではなかったんですが、この2,30年ほどのイタリアのマフィア案件を振り返るみたいなコーナーがあって、新聞や写真がアート的な展示をされていました。
何がアートなんだろうなぁ、と思いながら、急ぎ足で順路をたどったのですが、なんかわたし、ほとんどイタリアにいたじゃん、この新聞覚えてるじゃん、というところで、実はちょっとぐっと来ました。20年って長いです。20年って、ひとかどのことができる年数です。何してきたんでしょうねぇ。
まぁ、こんなところで来し方を振り返ってくよくよしても始まらないので、パンの礼拝堂とか変な作品ばっかりのイタリア館をさっさと後にして、お隣の公園に出て、青空の開放感に浸りながらお茶をしました。
この緑地の展示は、今回ずいぶんとたくさんありました。きんと雲(?)、かわいいです。
ではこの後、ベネチアのあちこちで開催されている共催展もちょっとめぐりますね。
Biennnale-Arsenale
until 27/11/2011
10/18 closed monday
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- 2011/09/29(木) 05:21:58|
- アートの旅
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