エピローグ
長々だらだらと、あちこちをレポートしてきましたけど、今年のビエンナーレ特集、終了です。
全体の印象として、いまひとつだったような気がしますが、もしかしたら私の方が慣れてきちゃって、ちょっとだれているのかも。
ただ、毎回行く度に、本会場以外のスペースでの催しが増えている感じがするし、面白いし、そういう意味では充実度は増しているかもしれませんし、まだまだ今後に期待できるものがあります。
なんと言っても、やっぱりベネチアという会場が絶対的前提にある、というのが、このビエンナーレの最もすごいポイントなんでしょうね。
今回、予約したホテルでトラブルがあったり、すっごくまずいレストランに当たっちゃったり、ベネチア通い暦二十数年だというのに、いまさら「ベネチアならでは」のネガティブ体験を、たくさんしました。でもこの町のずるさは、そういうものひっくるめても、やはりまた行きたくなってしまう魅力を持っているということなんです。
街頭が灯りだした夕暮れ。
こんな風景が広がると、なんだか意味もなく涙が出そうになったりする、そういう何かがあります。勿論それは、私が持っているベネチアでの様々な経験が、プラスマイナスで言えば確実にプラスで、そして思い出は現実よりもはるかに美しくなっているからだと思いますけれども。
でもって、結局そういう何かを持っているから、ビエンナーレだカルネヴァーレだ、と出かけてしまうんですけれどもね、きっと。
次回は、来年の建築ビエンナーレか、その前にカルネヴァーレか。ふふ、お楽しみに。
ビエンナーレは、あと一ヶ月弱開催中ですので、ご興味のある方は是非駆け込みで!
長らく、お付き合いありがとうございました。
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- 2011/10/11(火) 04:36:00|
- アートの旅
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