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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

モトGP バレンシア

一時帰国中に、イタリアの友人からのメールで知った、シッチの急逝。大ショックでネット検索して事情を把握しましたが、信じがたい気持ちでした。泣けました。あんなに若くて、それこそこれから、という選手だっただけに、残念すぎます。

今日、シーズン最後のレース。
せめて、これがあったよかったです。みんなが気持ちを整理して、悲しいけど、前に進むしかないってあらためてレースに取り組む。そういうの、絶対必要だったことだから。

それにしても、その最後のレースは、今シーズンを象徴するような、不思議な展開でした。
スタート直後、バウティスタの転倒に、ロッシ、ニッキー、ド・プニエが巻き込まれた派手なクラッシュとなり、その場で4台アウト。
一人かっ飛ばして10秒もの先を走るストーナー、二位争いをする、ドヴィ、ダニ、スピーズのバトル。
順位が激しく入れ替わるドヴィとダニの争いを、後から一人淡々とついていって、最後に漁夫の利を得た感じのスピーズ。勢いでストーナーすらかわしたのに、最後の何メートルかでまさかの減速、コンマ数秒の差で、ストーナーに優勝を持っていかれてしまいました。

今回は、ロッシ、スタート順位もまぁまぁのセカンド・ロウだったし、ウェットだとブレーキングの調子がよいとかで、表彰台も期待されるスタートでした。それがまさかの巻き込まれ転倒。
これ、実に象徴的ですよね。レース後のインタビューで、「いいニュースがある、やっと2011年が終わったよ」とインタビュアーが冗談を言ってましたが、まさにその通りですよ。今日は、マルコのためにも、いいレースがしたかったはず。転倒直後にインタビューを受けなかったのも、きっと本気で怒っていたからじゃないかと思います。残念でした。

かっ飛ばすストーナーにも、あらためて、華のないやつってどこまでも華がない。ある意味感心しました。画面はほとんどがドヴィとダニ、プラス、スピーズのバトルに張り付いて、ストーナーはほとんど映らず。勝っても存在感ないじゃん、みたいな感じ?
10秒も差をつけといた挙句に追いつかれ、それで潔く負けるならともかく、コンマ数秒で勝利を掠め取る、みたいな?やなやつ~。笑

シモンチェッリの58で走ったカピロッシ、引退。転倒に巻き込まれないでよかった。長いキャリアの間、多くの辛い体験をしながら、ずっとがんばってきて、苦労が顔に出てますよねぇ。本来の年より一回りは老けて見えます…。お疲れ様でした。

ロッシ・ファンにとっては悪夢のようなシーズン。
そして最後にシモンチェッリの事故。二度と繰り返してほしくない展開です。
ロッシ始め、モトGPのライダーみんなが、テンションを下げずに前向きであることが、救いです。シッチの冥福を祈りながら、来年までお休み。
シッチ、ありがとう。
早すぎるけど、本当に早すぎるけど、忘れないよ。

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  1. 2011/11/07(月) 06:05:25|
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