アッバディア・チェッロートの修道院教会、サンティ・ピエトロ・エ・パオロ、続きです。
前回も書いたように、ここのよさは全体のたたずまい。
教会の中に、特に中世の遺構として見るべきものもなく。
じゃぁ、外観がどうかというと。
全体としてはいまひとつ。
八角形の鐘楼の建築的装飾とか、軒送りのあたりに、ロンバルディア風のアーチがあったりとか、一応、ロマネスクの香りはあるものの、全体としては、ふーん、って言う程度なんですよね、残念ながら。
でも、続きにしたのはなぜかといえば、これです。
教会の裏に広がる田園風景。
ああ、まさにロンバルディアの平野。こんな秋深い季節だというのに、なんと言う美しい緑でしょうか。
緑の方から教会。
教会の手前は、牛を飼っている農家みたいで、このあたり、田舎のにおい満載!
後陣も、全然ロマネスクじゃなくて、あーあ、って感じなんだけど、でもなんか、あ、こういう田舎の風景というのは、とってもよいなぁと思うのでした。
教会の裏手に流れている小川は、おそらく農地のためのものでしょうけれど、とても澄んでいて、美しいものでした。「春の小川」のメロディが思わず浮かんでくるような。
教会を見に行ったのに、その教会を背にして、この緑ばかりを、田舎のにおいにもめげずに、しばし眺めてしまいました。
春先に、また行ってみたい場所です。
Abbadia Cerroto- Abbazia di Santi Pietro e Paolo
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- 2011/11/27(日) 06:30:14|
- ロンバルディア・ロマネスク
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| コメント:4
鮮やかな緑ですね。確かに不思議な感覚ですね。この緑は麦とか牧草なんでしょうか。そういえばイタリアでも麦踏みとかやるもんなんでしょうか。あまり聞いたことがありませんが、。
- 2011/11/26(土) 23:40:00 |
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- たかし #79D/WHSg
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一枚目もいいですけれど、特に最後のお写真気にいりました。空を広く撮った構図もいい。心が落ち着きます。
- 2011/11/27(日) 02:37:00 |
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- yk #79D/WHSg
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たかしさん
晩秋にこの緑は、とっても不思議ですよね。牛舎がたくさんありましたので、牧草と思います。
ところで麦踏って言葉としては知っているけれど、実際はどういうものなんでしょう。嫌ですねえ、都会っ子で。
- 2011/11/29(火) 21:40:00 |
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- corsa #79D/WHSg
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yk さん
ありがとう。この最後の写真は、ほとんど絵葉書ですね。緑と青空が、本当にきれいで。私の写真の腕ではなく、風景の力ですね。
- 2011/11/29(火) 21:41:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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