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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ヴェローナ・ロマネスク 15

ヴェローナ・ロマネスク 15
昨年末に中断したヴェローナに戻りましょう。
ヴェローナ・ロマネスクの代表選手、サン・ゼノです。


サン・ゼノは、史跡の集中する、現在のヴェローナの旧市街からは、ちょっと離れた場所にあります。離れているとは言っても、住宅の立ち並ぶ地域にあり、やはり「町の教会」。
ところで、今回の旅では、疲れと時間の節約のために、列車で到着するなり、市内交通の一日乗車券を購入して、バスで動き回る計画でした。バス路線の入った地図もゲットしたものの、やはり知らない町でのバス移動は難しい!
サン・ゼノに向かったものの、降りる停留所が分からずに、気付いたときには教会の前をス~ッと通り過ぎていて、教会を大きくぐるりと周って、やっと次の停留所で降りることができました。
雨模様でうっとうしい一日だったので、歩いて戻るのか、とうんざりしたのですが、しかし、これがひょうたんから駒、いや、棚から牡丹餅?
サン・ゼノの後陣側、それもかなり遠くからアクセスすることとなったのですが、この裏側の方は、道が広くて空が広がっていて、この教会が建ったころは、何もなかったんだろうなぁ、というイメージが。川の近くだし、もしかすると草原とか広がっていて、現在でのイメージとしては、ローディ・ベッキオのサン・バッシアーノ教会かな。
せっかくなので、後陣全景。


ファサードは、白っぽい石(多分凝灰岩)ですが、こっち側は鐘楼とおそろいの縞々だったんですね。鐘楼は、四隅に凝灰岩があるので、同じ縞々でもとってもすっきりしていますが、後陣の方は、ちょっとしつこい感じもしますね。形から言っても、もしかして後代のものかな。
やっとファサード側に出てきたら、なんとなんと!修復の真っ最中でした。


せっかくだから、数年前に訪ねたときの一枚。本来はこんな感じです。


これ、2008年のものですが、そういやずいぶんと薄汚れていますね。石材は、ファサードも、鐘楼の四隅と同じ、ちょっと黄色がかった凝灰岩と思うのですが、鐘楼の方の白さとはかなり違います。そういえば、鐘楼の方は、この2008年に訪ねたとき、お化粧直しをしたばかりだったように記憶しています。
本堂脇壁も、上部がしっかりと縞々でした。


う~ん、なんか臭い。まぁ鐘楼はロマネスク時代のはずなので、オリジナルが縞々だったんでしょうけれど、妙に新しくさいですね。ま、この辺はおいおい調べるとして。
ディテール、続きます。

ロマネスク・サイト、今年の目標、毎月更新!さて、どうなりますことやら。すでに今月、挫折しかかってます。いずれにしても、ロマネスク・ファンの皆様、今年もよろしくお願いします。
ロマネスクのおと

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  1. 2012/01/23(月) 05:21:17|
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