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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ワインのことなど

東京の実家近くに、日本酒の品揃えが素晴らしい酒屋さんがあることは、よく書いている気がしますが、実は、ミラノの自宅の近くには、とってもよいワイン屋さんがあるんです。どこに行っても、「のまずにおれん」状態になっているってわけで、喜んでいいのかどうなのか、難しいところです…。
いずれにしても、信頼の置ける酒屋さんがあると、お客様を招くときとか、お招きいただいたときの手土産用ワイン購入とかに、とっても便利。自分の晩酌用には、近所のスーパーのバーゲン・ワインを利用していますけれど、そういうときのために、時々酒屋さんに立ち寄って、ちょっとよいワインを物色します。

そのお店、トリノ発で、あっという間にイタリア全国区となり、今では世界規模で展開しているEatalyのミクロ版、といった感じのお店で、今の家に引っ越してきてから出会いました。オーナーが自らイタリアを歩いて、気に入った生産品を直接買い付けているとか。ワインのみならず、パスタから各種ペーストやオリーブ・オイルまで、イタリア全国の様々な食品を、直接販売のメリットを生かして、市価よりもかなりお安く販売しているのです。


このような雑誌も出しているVia del gustoという店で、現在ミラノに3店舗あります。

ワインは特に力を入れていて、毎週末には何らかの試飲会をしています。無料だし、お店の中に厨房まで持っているので、熱いおつまみまで提供されちゃいます。おつまみの材料は、勿論お店で売っている食品なので、そのプロモーションも兼ねているわけです。

今日、久しぶりに立ち寄ったところ、試飲用ワインが4本くらい並んでいました。ランチ前で空腹だし、試飲はいいか、とワインを物色していたものの、薦められたので、結局二種類試飲。
酒は飲む一方で知識ゼロなんで、ふーん、で終わっちゃうことも多くて、なんだか試飲させてもらっても申し訳ないような。とはいえ、おいしければ、買ってもいいかと思ったのですが、あまり好みのワインではありませんでした。

もともとかなりお安く販売しているのに、いつでもさらにバーゲンにしているワインがあるので、たいていはそういうワインを求めるのですが、今回もいくつか、そういうのがありました。


これ、Cesaneseというブドウ種の赤。何でこんなに安くしているのかしら~、とお店の人に訊ねたところ、「このブドウ種はイタリアの伝統的なものだけど、今ではローマ近くのとても小さな地域でしか栽培していないために、生産量も少なくて知名度がとても低い。けれど、僕はとても好きだし、多くの人に知ってもらいたいから、今回こういう価格にしている。」ということでした。本当にびっくりするくらいのバーゲン価格だったんですよ。でも確かに、Cesaneseなんて聞いたこともないので、本来の値段だったら、ちょっと買えない。

ついでに、本日限りのバーゲンだったネロ・ダヴォラが目に付いたので、手で持てる最高かな、とあわせて4本、購入。


重い。でもがんばれば、もう1本くらい持てたかも!
4本で、しめて16.60ユーロ。安い~。幸せ~!

というわけで、今夜は早速ネロ・ダヴォラをあけて、この正月休みに友人がプレゼントしてくれた切子グラスでいただいています。


羽子板がモチーフの切子。きれいですよね。グラスが赤なので、赤ワインは合わないかと思っていたけれど、そんなことないですね。
いつも使っている安物の大量生産グラスに比べたら、なんか口の当たる感じもよくって、やっぱり職人さんの仕事って素晴らしいなぁ、と感心しながら飲んでいます。ワインもおいしいです。

というわけで、ミラノにお住まいの方、Via del gustoは強力にお勧めですので、是非お運びください。ソムリエさんも、みんなとってもフレンドリーで、ワインの話も楽しくできますよ~。

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  1. 2012/01/29(日) 06:31:04|
  2. ミラノ徒然
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

No title

1本4ユーロっていうのも破格ですね。羨ましい!!
今度はCesaneseの近くのロマネスクを是非!
  1. 2012/01/28(土) 23:12:00 |
  2. URL |
  3. たかし #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

あぁ、かつてスペインでも水よりワインが安くてビックリしました。そうか~もうユーロなんですよね(何を今更?って感じですが、私のときはスペインペセタっていう通貨が確かにあったので)。イタリアがユーロかぁ・・・うんうん、何かピンとこないぞ~~(私の勝手な感想ですみません)。
それと飲むと酸味が強すぎるワインが料理になると美味しくなったりしてワインって本当に不思議な飲み物ですよね。
本当にこんなにお安いなんて奇跡かも。
器って大事ですよね。
切子でこんなデザインがあるんだ~素敵!
切子にも今はいろいろあるんですが、この羽のデザインの細かさを見ると日本の職人さんってすばらしいですよね。
飾っておいても素敵だし。
子供が小さいので今は高級食器なんか恐ろしくて置けないけど、本当はビレロイアンドボッホが大好きなんで、いつか揃えたいですね~。
あぁ、久しぶりに素敵な食器見ました!ありがとうございました。
  1. 2012/01/28(土) 23:47:00 |
  2. URL |
  3. はなさん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

一本500円切るお値段でおいしいワイン、実にうらやましいです。ちなみに我が家のデイリーワインは 南アのものを個人輸入なさっている方から分けていただいて(ケース買い)それでも一本1400円、年金生活者には痛い額です。ロマネスクも簡単に見に行けて、ワインもお安いなんて。イタリアで暮らしたーい。そういえば しばらく前にボリゲリロッソを飲みました。少し変わった味でしたが 美味しかったです。
  1. 2012/01/29(日) 01:18:00 |
  2. URL |
  3. yk #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

たかしさん
ふふふ、いいでしょ。市価は倍以上するんですよ。
とはいえ、そもそも地ワインみたいなワインって、スーパーなんかでは手に入らないし、こういうエノテカって、とっても貴重なんですよね。
  1. 2012/01/29(日) 21:35:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

ようきちさん
いいお店なんです、安いし、偉そうでない薀蓄が聴けて。のんべいには本当にうれしいですよ。
食器がお好きなんですね。私も、いいものを使いたいと思いながら、結局イケアの安物とか使ってしまうんですけれど、たまに、こういう職人さんの技、みたいな物があると、とても豊かな気持ちになります。
ビレロイアンドボッホは、割とリーズナブルなお値段で使い勝手のよいものがたくさんありますよね。確か町中に、アウトレットのお店があったような気がします。
  1. 2012/01/29(日) 21:39:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
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No title

yk さん
日本は、お酒が割高なんですよね。日本では日本酒党ですが、千円以下では、おいしいお酒はまずありませんからね~。
でも、実はイタリアでも、ユーロになってからワインのお値段はすごく高くなったんですよ。といいながら、勿論デイリー・ワインは、3ユーロくらいでやってますけれど。このお店の価格は、本当に破格。車で行きにくい場所なのですが、かえって助かっているかも(箱買いしだしたら、人間終わりそうな気が…)。笑
  1. 2012/01/29(日) 21:42:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
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