あるところには、いろいろあるもんですよね~。こんなところ、今までまったく知らなかったんですよ。このあたり、行ってみようと思ってちょっと調べると、次々と出てくるんですから、びっくりです。
Fabbrica Curone、Pieve di Santa Maria
ゆったり幅広のクローネ谷をかなり先まで進んで、そろそろ道も狭く山道になるかな、というあたりにあるのが、このファッブリカ・クローネの村。道沿いにあるのが、この教会です。びっくりするくらいに、本当に道沿いで、迷いようがありません。
全体のたたずまいは、地味ながら美しくて、あ、来てよかったな、と思える様子です。
とはいえ、ここも、バロック期にはやられちゃってたらしいです。
教会の中に展示してあった写真。
あ、これはたまらん。遥々訪ねてきて、この姿だったら、完全に脱力します。近代の修復で、中世の姿が取り戻されたのでしょうけれど、本当に心から感謝します。
今回の田舎めぐりでは、想定内ではありましたけれども、どこもクローズで、やはり中に入れないというのはさびしいものだったんですが、ここは、お昼の時間だったにもかかわらず、当たり前のようにあいておりました。中は、残念ながら、かなりバロック期の装飾が幅を利かせていたんですけれども、それでも、構造から、オリジナルの姿をそれなりに想像できるわけで、やはり見られるものなら見たいものです。
こんな感じなので、ロマネスク的にはちょっと、ですけれども、意外と側廊の方とかはバロック装飾がはがされていて、むき出しの石が見えるようになっている場所も多いのです。で、翼廊の上の方に。
ああ~!中世そのままの二連窓!
かわいらしいです!
なんだかとっても嬉しくなりました。
実はこの教会、ここまで無理して中世の名残を探さなくても、正面扉タンパンに、美しく修復された中世の浅浮き彫りがあるんですよ。
ちょっと粘っこい感じで、個人的には、かわいい~!とめろめろになるような浮き彫りではないのですが、かなり古いものであるのは確かなようです。なんだろう、表現方法が、ちょっと好みではないというのか。
ただ実際、相当磨耗が激しく、良くぞここまで修復したよね、という代物でもあるので、それはそれで素晴らしいものです。
いやはや、クローネ谷、景色も美しいし、そこここにお宝もあり、また春、桃の季節に訪ねようと今から考えてしまいます。
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- 2012/04/02(月) 04:54:33|
- ピエモンテ・ロマネスク
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