オータン1
一応ざっくりと計画はしていたけれど、距離や時間を考えると、一日でここまで回るのは無理だろうな、と思っていたオータン。でも、どこに行っても、教会直行、直帰でしたから、何とか間に合いました。
って言うか、そういうのってどうよ、と自分でも思いましたけれど。ヴェズレイは超早朝だったし、お店も閉まっていたから、見るものもないというところはありましたが、オーセールなんて、木組みの家が並ぶ、美しい旧市街があるらしいのに、ほとんど余所見をせず、地図とにらめっこで歩いている状態でしたからね。
それはともかく、オータン。
ミシュラン緑本にしたがって、町外れの無料駐車場に車を止め、旧市街を目指しました。
地図もないしよくわからないので、近くで立ち話していた若者に尋ねてみると、英語、一切通じず。若者ですよ、かなりの。
フランス人は英人と似ていて、全般体にコミュニケーション能力が非常に低いらしく、身振り手振りもだめだし、数字のひとつも英語が出てこないし、本当にあきれてしまいました。キャーズキャーズと繰り返すのが、どうやら15分ということらしいな、と想像がついたのですが、それを他の言葉で言い換えてみる、ということすら思いつかないんですよねぇ。
ま、「la,la!」と指差すので、laはイタリア語のla(あっち)と同じだろうと、さされた方向に向かいました。
少しすると、旧市街の町並みになってきます。パン屋さん。「中世のパン屋さん」という看板がかかっているんですが、気になります。閉まっていたのが残念。単に、「中世の街にある」程度の意味だったりするのかな。
坂道を登っていくと、どうやらカテドラル、サン・ラザールのお出ましです。
やっぱり、こういう風にゴシックの姿だと、ぜんぜんときめかないのね、わたし。ふーん、と思いながら近づいていきます。
どうやってアクセスするのがベストなのかなぁ、と思いながら、進行方向にそのまま向かうと、そこがファサードでした。
え?いきなりあの有名な…。
ちょっとびっくり。いきなりなんですもん。って、もちろんそこにあるはずのものがあるんだから、びっくりするのも変なのですが。
第一印象、「これ、本物?」
だって、かなり最近洗浄されたのですかねぇ。真っ白なんですよ。重みのない白さって言うか。漂白もしちゃってるんじゃないかと思わされるような白さ。
出来立て感。
ここの彫刻の人々は、とってもすっきりスマートで、さらりとしています。激しい地獄図的な画も、なんか淡白。白いせいで、おそらくますます淡さが。
悪魔君みたいな怖いフィギュアがわんさといるんですが、なんかみんな適当に遊んでいる風に見えちゃって。白いと、フィギュアの隙間もやけにすっきりで、ごちゃごちゃ感もないんですよねぇ。不思議な感じでした。
でもこうして写真を見ると、やっぱり面白いですね。
ちょっとじっくり、並べてみましょうか。
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- 2012/05/22(火) 04:49:44|
- ブルゴーニュ・ロマネスク
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