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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ブルゴーニュ その8

オータン2
では、いよいよ入場です。
おお、ここも背が高い!


柱頭を側廊に沿って、じっくりと見学。やっぱりすごいです。それぞれ三面に彫られていて、そのレベルや物語性、表現の多様性というのは、イタリアではありえないものです。柱頭も、建築的にこうなったのか、それとも浮き彫りという装飾性を考えてこうなったのか、大きいんですよね。
面白いものもたくさんあります。ちょっと漫画チックな画。


これは、サムソンかなあ。ダニエル?ライオンがらみでは、サムソンもダニエルも大好きで、特にサムソンは色男に表されることが多いのでとっても好み。でもこの人はぜんぜん色男じゃないですねぇ。


実はここでも手振れが激しくて、柱頭の写真は、これまでにない最悪の撮影でした。背が高いというのもあるし、次々と目移りするので、ひとつの柱頭を撮影している時点で、もう次が気になって、じっくり落ち着いて向かってないのが原因。情けないなぁ、この性格。


これなんて、かわいいです。ニルスの不思議な冒険?こんな画って、他ではみたことがないかも。
ここでももちろん中心は聖書のエピソードなのですが、こういうちょっと楽しい感じのものも結構あるんです。でも資料全体とみないとなんともいえないですね。勉強することが、いやになるくらいありそうです。


これもなんかおかしいの。馬が前足で、左下方にいる人を踏みつけにしているんですけど、どういうエピソードなんでしょう。または寓話?前足を上げた馬が、なんとも愛らしいんです。もしかして陰惨な寓話だったりしても、とてもそうは見えない…。

大ショックだったのは、お休みになっているマギの浮き彫りがみられなかったこと。別室にあるはずだし、何度も内陣を行ったりきたりしたのですが、どうしてもその場所を見つけられない。
後で、タンパンの前で、日本人の旅の方と出会い、同じ目的をもたれた方だったので、寒い中、散々立ち話をしたのですが、彼によれば、やはり現在修復中とのことでした。彼も、マギが第一の目的だったので、泣きついたそうですが、もちろん相手にされなかったそうです。がっかりですよねぇ。
こうして次々に再訪場所が予約されていきます。
幸いわたしは、行こうと思えば週末でも行けるわけなので、それはそれで目的ができてよいのですけれどもね。

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  1. 2012/05/23(水) 04:59:52|
  2. ブルゴーニュ・ロマネスク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

奥(内陣手前?)の右側に階段があり、そこを上がるとはずされた柱頭彫刻が飾られていました。丁度目の高さなのでしっかり見ることができました。修復中でクロ-ズだったのでしょうか?ツアーなく博物館や教会などに個人的に行くときは日本から電話をかけて、確かめたりもします。(教会の電話番号が分からなければ土地のインフォ)大抵英語がわかる人がいるか、カタコトで何曜日にかければ英語のできる人が来るとか、言ってくださいます。
  1. 2012/05/23(水) 01:23:00 |
  2. URL |
  3. yk #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

ykさん
本当にマギが見られなかったのは大ショックですよ。でも修復というのは付き物なので、仕方ないですね。わたしの場合は、「次回」がありなので。
それにしても、こんなに有名で、だからこそマギ目的で来る人もいるような状況で、修復について、何一つはっきりと書かれていないというのは、ちょっとびっくりでした。
  1. 2012/05/25(金) 21:58:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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