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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

サン・レオ2

サン・レオは、崖の天辺のほんの狭い部分に張り付いているような小さな小さな町です。平地から、切り立った崖沿いにある、小さな門を潜り抜けると旧市外に入り込むのですが、そこもすべて坂道。その上狭いので、坂道の怖いわたしなぞ、絶対に歩いて入場するしかないというような地形です。


この崖の上からちょっぴりのぞいているのが城塞です。城塞とこの崖の間が、ほんのちっとだけ平地にされていて、そこが旧市街になるのですが、実に狭い場所に、ドゥオモ、そして教会が並び立っているのですから、本当に驚きました。
どっちから行けばいいの~!と、まさにうれしい悲鳴状態でした。サン・レオにロマネスクがあるのは知っていたのですが、まさか二つもあるとはまったく知らなかったのですよ。

まずは、サンタ・マリア・アスンタに捧げられた教会です。


プレロマネスクの建物。
後陣、典型的なロマネスクで、とても美しいものです。上部の小アーチ、そしておなじみの付け柱。いいですね~。
上の方に、後代に付け足されたであろう小さな鐘楼がありますが、もしかして、ちゃんとした鐘楼もあったのかもしれません、オリジナルには。だとしたら、ますますすごいことになるな~。
いかんせんすごく狭い場所に無理やり建てているので、ファサード側は、装飾もないただの壁で、入り口すら作られていません。


ファサードからこっちは、崖状態です。昔は何もなかったのでしょうが、今は、このファサードからすぐの場所に、一般の住居があり、なんとも不思議なことになっていました。イタリア南部ではよくありますけれど、これって規制があいまいなときに、勝手に建ててしまった住居ではないのかという感じもしました。だって、文化財のこんなに近くに一般住居って、ちょっとありえない…。

入り口は、南側の側面にあります。


全体に装飾性に乏しい外観なのですが、この南側入り口、およびちょうど反対側にある入り口の上部に、このようなレンガと白い石の組み合わせたアーチ、小さなかわいらしい柱頭が置かれているんです。


教会本体のベースは8世紀ごろということなのですが、これはロマネスク期の装飾かも知れないですね。簡単なガイド・ブックは買ってきたので、いつか読んでご報告します。毎度のことですが、いつになることやら…。

マルケ・ロマネスク、ちょっとだけあります。
ロマネスクのおと

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  1. 2012/05/28(月) 01:48:21|
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