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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ブルゴーニュ その25

ブリオネ15
どんどん進みます。
ブリオネのすごいところは、通り道にある町村のほとんどすべてにロマネスクの名残があることですね。前回のセミュール・アン・ブリオネから、ほんの数キロでアクセスできるこのサン・ジュリアン・デ・ジョンジーSaint Julien de Jonzyにもまた、素敵な教会があります。サン・ジュリアン教会Eglise Saint Julien。
しかしたどり着いた町は、こんな感じ。


ブリオネ地方をぐるりと回る幹線道路沿いに、家が立ち並んでいるだけで、通りを風が吹き抜けて寒いし、なんというか、西部劇の舞台のような荒涼とした雰囲気で、こんなところにロマネスクが?って不思議になるような風景です。
でも確かに、教会の名が記された看板があり、ふと目を上げたら、これ。


なんか、びっくりするくらいかわいらしくて、わ~っと駆け寄って抱きしめたくなるようなたたずまいでした。
ここ、墓地の中の教会です。雰囲気がとってもいい。
まずは、外観をじっくり眺めながら、建物をぐるりと回ります。


新しいお墓の多いのが不思議でした。だって、教会はこんなに古いもので、墓地としても相当ふるいでしょうにね。それに、敷地がとっても狭いのに。
ファサード側は街道沿いの村ですが、教会の裏手には緑が広がり、本当に美しい春の風景が広がります。
あまりきれいなので、しばしうっとりしていたら、草原に放牧されている牛のお一方と目が合ってしまいました。


なんじゃ、おまえは?とでも言うような様子で、のそのそと近づいてきます。段差もあるし柵もあるし、別に襲われるような状況ではないですが、かなり巨大なので、びびりました。
あまり面白くない後陣、側壁を確認します。


このあたりは、もう時代が下ってしまうので、だめですね~。ブルゴーニュ、残念なのは、全体が心地よい、つまり同じ時代にとどまっている建築が少ないことですね、わたしにとっては。
それにしても、イースターの昼下がり、人っ子一人いなくて、何かあったんだろうか、というような静かな町。独り占めは嬉しいですね。でも考えたら墓地なんだな。独り占め、嬉しいんだろうか?
続きます。

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  1. 2012/06/26(火) 05:28:24|
  2. ブルゴーニュ・ロマネスク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

街道沿いの寒村って風情ですね。村の外れの墓地教会、 その向こうに広がるブルゴーニュの緑野、いいですね。
沢山の新しいお墓、教会にも後代の手がはいっている。教会としては生きている証で好ましい姿なのかもしれないですねえ。ロマネスクファンには残念なことですけれど。
サンテイレールもそうですけれど この側面からすると(失礼ながら)田舎にしては結構大きそうですね。内部を見せていただくのが楽しみです。
  1. 2012/06/25(月) 23:23:00 |
  2. URL |
  3. yk #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

内部は、がっかりしますよ。これが残念なところですね。
ちょっと大きい感じもしますが、ファサード側からの大きさが感覚的には実感に近いです。とても横幅が狭いので、さほど大きくないんです。それにしてもね、あの漆喰ぬりこめ文化は、理解できませんよねぇ。
  1. 2012/06/26(火) 21:14:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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