クラッセClasseサンタポリナーレ・イン・クラッセ教会S.Apollinare in Classe、続きです。
地味な画像が続きましたが、ここに来たからには、やはりモザイクを見とかないと。
これこれ、この緑ですよね、クラッセは。初めて見たときの驚きや感動は今でもかすかに覚えているくらいです。
本堂はびっくりするくらい大きくて、正面から入ると、この後陣を飾るモザイクは、とっても遠くに小さく見えるにもかかわらず、いきなり迫ってくるような独特の迫力があるのですよね。
ラベンナ市内の教会で見られるモザイクは、どちらかというと青系のものが多いので、ここで初めて、このように鮮やかな緑だから、目が驚くのかしら。
中央部にいるのは、教会が捧げられているサンタポリナーレ。
周囲には、様々な花や草が繊細に表され、植物の間には、小鳥も多種います。
下部には、十二使徒の羊。やけにほっそりとした羊ですよね。
宝石がうちにも外にもちりばめられた十字架が真ん中に置かれ、両脇にいるのは、左がモーゼ、右がエリア、となっているようです。上部には神の手が見えます。
十字架の周りの青、実に美しいです。とてもやさしい青。宝石の表現も、ぎらぎらしていなくて、色調もすべて計算されつくしているって言う感じがします。緑も、背景と、木や植物、様々な緑が使われているのですが、すべてがやさしくて、暖かい色調なのです。
勝利の門には、中央にキリスト、両脇は、福音書家のシンボルとなっています。みな本を手に持っていますね。周囲には鮮やかな雲状の背景となっていて、これは、ローマの古いモザイクでもいくつか見られたように思いますので、伝統的な背景なのでしょう。
ただ、夕暮れ時とか朝焼け時、ちょっと明るさのある青を背景にして、沈み行く、または上ってくる太陽に照らされて、オレンジや桃色に輝く雲の姿というのは、実際に見られますので、ある意味、とっても写実的なものなのかもしれないと、思ったりもします。
アーチの下部には、植物モチーフなどを、若干抽象的にしたような連続装飾が施されているのですが、実に美しいです。幾何学模様にしても、色彩が斬新で、素晴らしいです。
といっても、今回は石ものに集中したせいで、モザイクの写真は、あまり撮っていませんでした。で、いまさらちょっと後悔しています。
やっぱり、ラベンナは、近い将来にじっくりと再訪しようと思います。
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- 2012/07/20(金) 05:19:50|
- エミリア・ロマーニャ・ロマネスク
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