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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ブルゴーニュ その30

ブリオネ20
次に訪ねたのは、フレウリー・ラ・モンターニュFleury-La-Montagneの聖バーテルミュ教会Eglise St.Barthelemyです。
このあたりは、本当に急ぎすぎた気がします。といっても、非常に近い距離に次々と並んでいるので、気持ちがハイになってしまって止まることができない、という状況だったので、仕方ないんですけれどね。同じ場所に、二回、三回と訪ねれば、おそらく、いつかは余裕のある旅もできるのかな、と思いますけれど、それまでは、結局こういうばたばた、あわあわになるのでしょう。

さて、ここは、残念ながらクローズだったのですが、重要なのは、西側ファサードの扉上タンパンですので、問題なし。
ファサード。地味です。



後陣側は、若干味が残っていますけれど、塔が新しく、シンデレラ城みたいで、ちょっとだめです。



件のタンパン。残念なことに、かなり傷んでいるんです。このブリオネに多いマテリアルですね。黄色で、ここはピンク部分がありませんが、おそらく同じタイプの石なのでしょうね。



上段には、アーモンドの中の玉座に座った、祝福するキリスト。両脇にいる二人は、翼が見えないので、天使ではなさそうです。アーモンドの縁取りや、タンパン上部のアーチが、シンプルながら粒粒で装飾されていますし、フィギュアそれぞれの洋服の表現も、よく見ると、かなり細かいのですね。傷んでいるのが残念。
拡大するとこんなです。



他で見たタンパンと比べると、表現力的には少々劣っているというのかヘタウマ系というのか、手がかなり違うようです。
下部は、マギの祝福。



これを見ると、かなり装飾的な様子がわかります。フィギュアそれぞれのディテールに加えて、背景もずいぶんと考えて彫り込まれているようです。

側柱の柱頭も、ちょっと面白いんです。



右側は、変な怪物と戦っている人物フィギュア、でしょうか。一方左側は、チターを奏でるヤギとハープを操るロバ、となっています。音楽を奏でる動物というのは、8月に訪ねようとしているシャランテ・ポワトのどこかにあったように記憶していますが、イタリアでは見たことがないように思います。そういえば、この前に訪ねているボジBaugyでも、何かいました。



現地で、あまりにもばしゃばしゃと写真ばかり撮っていると、「はっ、写真だけじゃなくて、ちゃんと見なくては!撮りすぎだろう!」と思うことが多々あるのですが、こうして後から整理すると、何で、ここを撮らなかったのか、この角度だけなのか、と不満が噴出します。反省なんかしないでもっととりまくれよ、自分!と思います。
本当は、写真なんか撮るよりも、一箇所に時間をかけて、じっくりと本物を自分の目に焼き付ける方が印象が強いはずなんですけどね、そうはいっても、自分の乏しい記憶力を知っているので、やはり写真なんですよね。で、結局半端になる。あーあ。

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  1. 2012/08/02(木) 05:57:27|
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