ブリオネ22
シャトーヌフChateauneufのサン・ポール教会Eglise St-Paul続きです。
注目すべきは、南側の扉アーキトレーブの地蔵さんたちですが、同じ扉装飾の、側柱の柱頭も、とってもかわいいのですよ。
アーキトレーブと同じ手で、何かストーリーが彫られているようですよ、左右とも。
変な動物とか、顔とか、なかなか幅広いレパートリーで、ここは本当に楽しい装飾。アーキトレーブの上、今ではのっぺらぼうの漆喰塗りになっているタンパンのリュネッタ部分にも、かつては確実にレリーフがあったのでしょうねぇ。いつどうやって失われたのか、もしかしたら勉強不足で、どこかに保存されているのか、いずれにしても、ここがのっぺらぼうというのは、とても残念なことです。
一方で、今では入り口としても使われていないファサードの方は、地味ですけれど、一応側柱柱頭に、若干の装飾が見られます。
上部の装飾的モチーフは、南入り口とも通じるものがあるようですが、人物フィギュアは、摩滅していても、明らかに違う手ですよね。なんか、南側の方が、残っているからというだけでなく、優れているようにも思えるのが不思議。正面ファサードなのに。
せっかく開いているので、入ってみます。
背が高いこと!
でも、石の感じといい、装飾の感じといい、いやな感じはなく、むしろ親しみも湧くような空気がありました。壮大な中にも、こういう好ましい浮き彫りがあるから、かな。
あんまり高いところにあるので、撮影はほとんど失敗しているのですが、植物モチーフが様々なヴァリエーションで彫り込まれているのが、面白かったです。
植物というと、多くの場合はアーカンサスのバリエーションなんですけれど、これなんて、何でしょうね。ぎざぎざしているし、アーカンサスではないでしょ?
そういえば、植物モチーフのバリエーションも、全体的に、普段見慣れているイタリアよりはバリエーションが多様なのかもしれないですね。
いろんな意味で、やはり他を見ることで知ることがたくさんあるし、フランス、行ったことは、大変勉強になります。
そうそう、車に乗り込むときに、後陣軒送りに注目。なんと、「塗り壁」発見!
軒送りの装飾浮き彫りは、全体にゴシック風でしたけどね、この仮面塗り壁は、素通りできませんですよ。
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- 2012/08/04(土) 06:12:01|
- ブルゴーニュ・ロマネスク
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| コメント:2
一番上どうみてもお地蔵さんですね。可愛いい。
葉の周囲のクルクルはじめてみました。どこかにモデルがるのでしょうか?それとも石工が思いっきり飾ろうとしたのか。鬼?よくみかけますが白塗りだとまた雰囲気が少し違いますね。
- 2012/08/04(土) 00:56:00 |
- URL |
- yk #79D/WHSg
- [ 編集 ]
ykさん
やっぱり、この葉っぱの表現は独特ですよね。
いずれにしても、フランスでは、植物モチーフにしても、表現力が豊富なのを結構驚いたような気がします。っていうか、植物って本来いろいろな姿しているし、植物そのもの種類もたくさんあるのに、なぜ、アーカンサスばかりにこだわったのか?ということすら、わたし、分かってないんですけど。
行き着いたのがそこだったのかもしれないですけれど、でも、ブドウつるにしても、結構ワンパターンですよね、みんな。
- 2012/08/04(土) 21:52:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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