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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ブルゴーニュ その33

ブリオネ23
長い一日も終わりつつある時間、行けるとは思っていなかった場所を回ることになりました。サン・ジェルマン・エン・ブリオネSt.Germain en Brionnaisの、サン・ジェルマン・エ・サン・ベノワ教会Eglise de St.Germain et St.Benoit。



ぜえぜえとたどり着いたように思いますが、本当に記憶が飛んでいます。情けないな~。メモも、「花がきれいだった」、なんて、ロマネスクに関係のないことばかりで。こんなに忘れるとは夢にも思ってなかったんでしょうねぇ。
確かに花はきれいだったんです。ほら。



装飾がすごく少ない教会ですが、注目すべきは、内部のすっきりと妥協のない石の存在感でしょうか。



こういうのを立て続けに見ていると、フランスのロマネスク教会の、内陣の構造のお約束というのが、わかってきますね。イタリアの教会とはやっぱり違う。
イタリアでは、それよりもずいぶん前の時代になくなった周回廊が、フランスではずっと生きているんですよね。あ、このあたりは、勉強しないとなんとも言えないのですが(なので、読み流してほしいところですが)、ローマの初期キリスト教の教会で見られる周回廊、イタリアのロマネスクで見られるところは、とても少ない。そういえば、その数少ない例の一つに違いないトスカーナのサンタンティモは、フランス、それもまさにブルゴーニュの影響を受けていませんでしたか?
どういうところで点と線がつながるんでしょうね。多分、たった一人の修道士のせいだったりもするのでしょうけれど、面白いですね。



地味ながら、柱頭装飾もありました。残念ながら、ほとんど撮影に失敗です。
これは、本当にシンプルですが、結構好きな表現です。



いろいろ忘れちゃったんですが、このステンドグラスを通した光の美しさは、よく覚えています。これは本当にきれいでした。ステンドグラスそのものがどういうんものだったかも覚えてないんですけれど、この、光の輝きは、しっかりと。
ステンドグラスが普及した理由が、実感としてわかりますよ、こういう情景に出会うと。こういうのが、現場主義のよさですね。多分。
っていうか、こんなに忘れるのは、今までにないことで、いかに許容範囲を超えて、見すぎていたかということで。次回フランスは、気をつけなくては!

イタリア・ロマネスクは、こちらでどうぞ~!
ロマネスクのおと

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  1. 2012/08/05(日) 05:50:00|
  2. ブルゴーニュ・ロマネスク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

周回廊、後陣を取り巻く周歩回廊のことでしょうか。それなら巡礼路の教会に多くみられます。ミサの邪魔をせず巡礼たちが聖遺物を拝めるようにと造られたものです。フランスにはとても多いです。
ステンドグラスを通しての光、きれいですね。朝早くとか夕方、陽が斜めにさす時にみられますよね。 本当にきれいだと感動した経験が私も何度かあります。床の赤や青の光にそっと足をのせてみたりして遊んだことも。
  1. 2012/08/08(水) 01:32:00 |
  2. URL |
  3. yk #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

周歩回廊というのですね。
そうか、聖遺物ですね。なるほどね。イタリアは、サンチャゴ巡礼とはちょっと違いますしね。でも初期キリスト教にのこっているのは、やっぱりそういうことなのかな。割と調べるポイントかも、ですね。確かにフランスは、ほとんどがこの周歩回廊様式ですもんね。何もなさそうでも。
こういう、小さな疑問とか思い付きを、いつまでも覚えて、いつか、調べれば、それなりにいいんだろうと思いますけれど、忘れそうです…。
  1. 2012/08/10(金) 21:20:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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