ヴェローナ、続きです。
待望の中世。
前回ヴェローナを訪ねたとき、ドゥオモの中に隠された古い教会は、夏季しか公開していないということで、訪問できませんでした。その昔、訪問したことはあるのですが、カメラが壊れたり、メモリーを間違って消去したりで、記録がなかったものですから、ああ、また次回を待つしかないのか、いつになるのか、と思っていたら、意外と早く、チャンスが来たわけです。
ドゥオモの、南側脇の入り口の装飾は、忘れちゃいけません。かわいいですからね~。こんなお魚までいたんですねぇ。よっ!お久しぶり!って気持ちになります。
ヴェローナは、主要な教会は機能を失ったわけではないものの、入場料を徴収する観光地。なのに、前回は本当に見たいものが見られなかったので、不満なわたしは、現役の本堂をほとんど見なかったんですが、なかなか壮大で、過去の遺構を髣髴とさせるものではあったんですな。いまさら。
古い部分は、相当ややこしい作りになっています。
大元は、ローマ時代の浴場施設と、ミネルヴァに捧げられた神殿の建物で、それがローマ帝国期最後の頃、4世紀とかですが、初期キリスト教の形式に則ったバジリカになったそうです。5世紀ごろには、もう壊されて次の建物。
そんな形で、どんどん集積して、ということらしいです。
結局どこでもそうですが、宗教施設は、何層にも重なって建てられますね。神聖な場所っていうのは、時代が代わっても、結局神聖なんですねぇ。
これが古い教会。本当によく残っているし、今のカテドラルよりも、ずっとずっと、わたしは好きです。
しかし。
ジュリエッタの家に押しかけていた、恐るべき数の観光客、一帯どこに消えるのか、ここには、誰もおりません。気持ちよい静けさ。落ち着き。ヴェローナって、こういう町ですよ、本当は。
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- 2012/09/24(月) 05:24:49|
- ヴェネト・ロマネスク
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