fc2ブログ

イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

夏休み、北イタリア旅歩き その12

誰かがミラノに遊びに来てくれたときに、時間があれば観光がてらに訪ねる町がいくつかあって、そのひとつが、前回紹介したカステッラルクアート。
その他は、たとえば、このヴィジェーヴァノVigevano。



この町の中心にある広場は、本当に美しくて、北部で最も美しい広場といわれても、納得できます。でも、以前よりも、広場に張り出したレストランやバールのテラス席が大きくなっていて、本来見えるべき広場の床面の模様が、ほとんど見えなくなっているのは、ちょっと残念な気がしました。
あ、ちなみにこの広場には、レオナルドがかかわっているらしいんですよねぇ。ルネッサンスですよ、わたしの不得意な!



この広場の裏側にお城のあとがあって、博物館のようになっています。かつての厩とか、かつての馬車道とか、そういうものが、近年いろいろと整備されてきれいになって来ています。初めてこの町に行ったときに比べると、そういう諸々がたくさん形になっていて、びっくりします。
とても地味ですけれど、なかなかがんばっているのが、よい感じですよ。
たとえば靴博物館。



なぜ靴かというと、この地域一帯、靴製造の文化があって、イタリア・ブランドの靴メーカーが結構集積しているんです。それで、市が靴の博物館を運営しています。無料で、実際、たいした展示があるわけではないのですが、この、映像の部屋は、結構美しくて気に入りました。スフォルツァ家の繁栄のおかげで、ファッションも栄えたみたいなことが、素朴な映像で短時間で語られるのです。



このお城の部分は、市営の美術館部分もあり、地域の美術家の作品が、かなりゆったりとしたスペースに並べられています。もちろん無料で、誰もいません!
地域では名士だったかも知れませんが、一般的には無名のアーティストの作品。せっかくなので駆け足で拝見すると、やっぱり、それなりに気に入る人っているんですよね。たとえばこの人。



何枚か油彩がありましたが、どれも、日本人受けしそうな画風。普段家に飾るのだとしたら、こんなようなさりげない絵がいいですよねぇ。

それにしても、ほんと、行く度にやっぱり変わっている、と思ったのは、これ。



街角にいくつも置かれているもの。背中の方に、地図とか町の情報が置かれているので、便利な情報版みたいなものなのですが、少なくとも、おそらく最後に訪ねた二年前にはなかったものです。
本を読む人がモチーフなので、本の見本市とか何かが開かれたとかそういうイベントのあった結果置かれた物なのかもしれません。本好きのわたしとしては、なかなか親しみを持てるオブジェです。

ロマネスクは、こちらでもどうぞ。
ロマネスクのおと

ブログ・ランキングに参加してます。よろしかったら、ポチッとお願いします。


にほんブログ村 美術ブログへ(文字をクリック)
ブログ村美術ブログ
スポンサーサイト



  1. 2012/09/29(土) 05:42:31|
  2. 旅歩き
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<夏休み、北イタリア旅歩き 締めくくり | ホーム | 夏休み、北イタリア旅歩き その11>>

コメント

No title

コルサさん

こんにちは。
北部で最も美しい広場と呼ばれるだけあって本当に素敵ですね。
それにしても人っ子一人見当たらないのが不思議ですがバッチリ見えて嬉しいです。
テントが全貌を邪魔しているのは気になりませんでしたが、確かにおっしゃる通りですね。

無名アーティストの作品や読書する人の案内板~ナイスです
  1. 2012/09/29(土) 03:43:00 |
  2. URL |
  3. 幼児小学生絵画教室 三原色の会 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

三原色さん
人っ子一人見当たらないわけですよ、お盆の時期の真夏の、昼下がりですからね~。そこにいるだけで汗がたらたら状態のときで。
それなのに、われわれは、ぜえぜえしながら塔に登って(わざわざお金を払って!)、この風景を撮影して。やっぱり日本人です~。
  1. 2012/09/29(土) 21:44:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
https://notaromanica.blog.fc2.com/tb.php/881-078b3c3b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)