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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ピエモンテ、食い倒れツアー その5

お楽しみ、夕食です。
今回は、この時期のこの地域がここまで混雑しているという認識がなかったため、あまりに直前に探したため、バローロやバルバレスコ近くは全滅で、ちょいと離れた村に泊まることとなりました。
みんな呑むんで、やっぱり、夜はゆっくり、帰りを心配しないで呑みたいよね、ということで、朝晩の付いたアグリツーリズムのハーフペンションです。



Agriturismo Balcone sulle Langhe
Cissone

チッソーネという村のはずれにあり、内装はかなり新しくて、お部屋もバスルームもとてもピカピカ。新しいから、清潔で機能的で、でも風情はあまりなかったかも。
でも、別棟にあるレストランは、それなりに田舎風で、雰囲気がちゃんとありました。



実は、一日を有効に使いすぎて、宿に着いたときは、もう夕食の開始時間をすぎておりましたので、部屋にもよらずに直接レストランへ。そうしたらびっくりするほどの喧騒。
なんだかどこぞの国際交流団体が…。大人80人、子供も20人近くで、なんということか、われわれの席は、子供席のお隣で、いやはや、参ったなぁ。

ま、仕方ないし。
では、夕食!
まずは前菜。その一、生肉。その二、vitello tonnato(子牛肉のツナソース)。
参加者の一名が、この子牛に目がなくて、今回毎食出てきたので、本当に嬉しそうでした。確かにどこで食べてもおいしいからびっくり。これは、どこでもおいしいというお皿ではないのですけどね。




その三、セロリとチーズのサラダ。その四、フレッシュきのこのサラダ。
この野菜系のふた皿は、口もさっぱりして、おいしかったです。





このあたりで、そろそろ前菜はおしまいではないか、と思ったのですが、とんでもなかったです。
その五、(出たっ!)白トリュフとクリームチーズ。その六、ジャガイモのプレとコテキーノ(このあたりで、もうやばいと思ったので、コテキーノ(豚の足料理)は辞退して、プレだけです)。トリュフはね、やっぱり高いので、今回いただいたのは、このわずかな前菜だけです。でも、香りはあるし、雰囲気は堪能しました。お隣のテーブルでは、小指ほどの塊を二つ頼んで、どのお皿にもかけまくりでした。リッチ~!




ここまで、他の人たちに追いつくために、かなりハイ・ペースでした。ワインを飲む暇もないような感じで。
ワインは、地元のテーブル・ワインで、どっかりと飲み放題。飲み口のよい赤でしたよ。いずれネッビオーロとかでしょうけど。

で、やっとプリモ。
パスタはピエモンテ名産、アニョロッティと、かぼちゃのリゾット。
同じ詰め物系でも、エミリア・ロマーニャの詰め物に比べると、サイズが小さくて、なんだかつるつると食べてしまいます。





セコンド(主菜)は、確かひとつだったように思います。もうわけがわからないくらいおなか一杯。肉のロースト。いや、煮込みだった?




そして、デザートは三種盛り。
洋ナシのコンポート、ジャンドゥイオットのクリームと何かのタルト。これは完食できなかったけれど、素朴ながら、おいしかったですね~。
こうなると、やっぱり、必要なのは食後酒。グラッパをちびちびといただきました。



今回の同行者二人は、グラッパ愛好家で、私もすっかり、長年ご無沙汰していたグラッパにはまりそうな予感。

その頃、同席の団体さんたちは、スピーチしたり、各人かくし芸したり、とほとんど宴会状態で盛り上がっております。やおら、スペイン人会員たちによるフラメンコが始まり、思わず拍手…。なぜピエモンテでフラメンコ・ナイト…?ま、いいけど。

それにしても、このままお部屋に行くのは、ちょっと無理。ということで、食後に村をお散歩しました。



5分もかからずに一周できてしまう小さな村ですが、それでもちゃんとライトアップしているのがすごいですね。まだそれほど遅い時間ではなかったのですが、もう真夜中の、なんか田舎の大晦日、みたいな静まり方でした。気持ちよかったです。

あ、ちなみに夕食は、ワインも何もかも混みこみで、一人30ユーロ。すごいですよねぇ。

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  1. 2012/10/23(火) 04:16:47|
  2. イタリアめし
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コメント

No title

ツナソース。数年前ネグレンティーノからおりて アクアロッサという町でのランチで頂きました。お肉にお魚ソースなんてっておもいましたが魚臭くなくなめらかで美味しかったことをおもいだしました。それにしても美味しくてお手頃なお値段、いいですねえ、イアタリアって。あと二週間でトスカーナ、いよいよ楽しみになってきました。、
  1. 2012/10/23(火) 08:52:00 |
  2. URL |
  3. yk #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

小さな村のアグリツーリズム!素敵! いつか行きたいけど、車でないと無理そうですね。
その田舎のレストランにそんな団体さんが??
ワインも込みで30ユーロには驚きました!前菜で満腹、プリモではち切れそうですね うらやましい
食後のお散歩も余裕のイタリアな感じがでていますね~。
バッサーノデルグラッパまでグラッパの故郷を見に行った事があります。グラッパ好きです。日本では飲まないですが。

☆食い倒れの楽しさが伝わってくる幸せな記事ですね 食い倒れシリーズ化を期待しますp(^_^)q
  1. 2012/10/23(火) 09:37:00 |
  2. URL |
  3. - #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

ykさん
あ、もうトスカーナなんですね。
結局その後全然ご連絡できてなくてごめんなさい~。
ツアーだと、ちょっと気になるのがお食事。トスカーナもおいしいですから、楽しめるとよいのですけれど!
  1. 2012/10/23(火) 21:04:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

CJさん
バッサーノまで行かれているのですね。私も、イタリア滞在の超初期に友人がいたので、訪ねたことがありますが、どこでも誰でもグラッパを飲んだくれているのに、心底驚いた記憶があります。友人宅でも、とにかく食後は勿論、朝のカフェにまでたらしたりしていたもんね。いやはや。
食い倒れ、シリーズ化、してみたいもんですが、そんなにしょっちゅう食い倒れているわけでもないんで…。笑。食い倒れの際には、また詳細にレポートします~!
  1. 2012/10/23(火) 21:06:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

小さい村のアグリツーリズムに泊まり、白トリュフ・チーズのお食事にワイン込みで30ユーロなんて、すごいお得ですね。
金沢もいいけど、ピエモンテ羨ましすぎ。チーズ&ワインの食い倒れもしてみたいです…。
  1. 2012/11/11(日) 12:29:00 |
  2. URL |
  3. さちぞう #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

さちこさんご夫婦だったら、充実の食い倒れツアーとなりそうです。
是非いつか、やってみてくださいよ。その際は、是非お声をかけてくださいな!
  1. 2012/11/11(日) 22:25:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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