今回の短い旅、最後のお食事は、Cossano Belboの小さなレストランTrattoria della Posta da Camulioでした。
感じのよい内装、親切で愛想のよい店員さんたち。本当に落ち着ける、よいお店でした。
ここも、ほとんどお任せで、書いたメニューはなし。前菜をいくつかどうですか、とかそういうアバウトな感じで始まります。
そうそう、ここらのレストランではお決まりらしく、パンとグリッシーニは、必ずテーブルに置かれていますが、グリッシーニは、この店のが一番おいしかったです。カリカリしていて。
パンの無造作に置かれている感じがまたお洒落って言うか、ピエモンテよねぇ~って言うか。
ワインは、このあたりのもの。もしかして感じの悪かったカネッリの町のものだったかも。でもこれが、ちょっと軽めのネッビオーロかドルチェットか、とにかくおいしい上にお安くて、コスパは最高でした。
さて、例によってのわんこそば状態の前菜、行きます。
まずは、生肉のサラダ。そして、ピーマンとフレッシュきのこの盛り合わせ。
この、愛想のない盛り方をされた生肉ですが、これはもう絶品。サラダ、ということで、味付けがさっぱりと柑橘系で、お肉というよりサラダなんですよ。びっくり。こんなのは、本当に他ではいただけない気がしました。ピーマンも、一緒のきのこも、これもさっぱりでおいしい~。
またまた子牛肉のツナソースVitello Tonnato。これは、今回三食とも出てきた前菜で、これが好物の同行者は感涙…。どの店も微妙に味付けと肉の調理が異なっていて、それでいてどこでもおいしかったです。それに、前菜に出てくるので、量が少ないのがおそらくおいしく感じるコツでもあるかな。
そして、フリッタータ(イタリア風卵焼き)と、パスタはフンギ・ポルチーニ(ポルチーニ茸)のタヤリン。
卵焼きは、野菜とかたっぷり入っていて、さっぱりした味付けで、ついお代わりしてしまう私でした。フリッタータなんて、別に特に好きなわけではないんですけれども。
タヤリンは、やっぱり不思議な食感で、ここだからいただくけど、他で食べたくなることはなさそう。でも、日常的に食べていたら、病み付きになる食感だったりするのかもしれません。
前の晩の晩餐も残っている状態で、もうここら辺で満腹。でも最後に、やはりピエモンテ名物らしいフリッタータ・ミストを一人分だけ頼んで、三人でシェアしました。

この名物料理は、長年ピエモンテに通っていましたが、まったく知らなかったのです。おかず系と甘いもの系が同じお皿に載っているという変わったもので、おかず系は、ソーセージとか、薄切り肉、脳みそ、お野菜数種類で、甘いもの系は、りんごとセモリーナのクリームと、アマレットだったかな。
なんとなく、残り物を何でも揚げてお腹を膨らますという、昔の貧乏料理なのかな、という感じですね。それでも、ちょっと食べるには目先が変わって面白いです。脳みそなんて、実は初めて食べましたけれど、白子のようでぷりぷりクリーミーで、結構いけました。量が少ないのもよいです。
それにしても、この一皿を一人で食べるのは、絶対無理。
いやはや、満足。ここもお会計は、三人で100ユーロくらいでした。大体相場ってことですね。
その価格でこれだけのレベルのものをいただけてワインもおいしいのだから、嬉しくなります。こういうのがミラノにあれば、毎週でも行ってしまうんですけどね~。
もうちょっと、旅は続きます。
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- 2012/10/26(金) 05:12:56|
- イタリアめし
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おいしそうですねぇ!
生肉サラダと脳みそ食べてみたいです。
知らないものをたべてみたい!という欲求いまだにのこっているらしい。
世界中知らないものだらけなんですけど
イタリアは、すごく魅力あります。
いいなあ corsaさん。
- 2012/10/26(金) 04:54:00 |
- URL |
- ガビィ #79D/WHSg
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ガヴィさん
知らないものを食べてみたい欲求って、ポジティブですよね。
食わず嫌いの人が、大人になってもずっと食べられないものをたくさんもっていたりする現実を、結構目にするにつけ、かわいそうだな~、と思うし、とりあえず、好奇心で食べたりできる自分は幸せ~、と思います。まぁ、イタリアでは、さほどとんでもないものは食べないしね。
ガヴィさんも、そういう好奇心があるから、きっと元気なんですよね!
- 2012/10/28(日) 21:44:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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