アッピアーノ城を後にして、ハイキング・コースを行きます。この地域、中世のお城がいくつかあるようなので、それを求めて歩きます。
それにしても、驚くほどの山道。
あまりに急坂なもので、こんな階段まで。
この階段に至るまでも、本当にびっくりするくらいの山道。それでも、行きかう人は結構いて、さすがに観光地、と感心しつつ、最初の村でであった奥さんの、「絶対に右から行くのよ」、というアドバイスに、本当に心底感謝したのは、ここです。あそこで左に行っていたら、多分アッピアーノ城へ向かうのぼりで、この道に出会っていた確立が高いわけで。
すれ違うときは、みな微笑んで、ボンジョルノ~、なんて挨拶しますけれど、実際は本当にかなり過酷な急坂なので、みな心の中では、ボンジョルノどころじゃないんだよ!と毒づいている感じ。
途中、先ほどまでいた、アッピアーノ城の全体像が見える場所がありました。
ああ、遠くから見ても、やはり廃墟。でも、雰囲気はありますねぇ。
それにしても、これからわれわれはどこに行こうというのか、というような山中で、アッピアーノ城のことは既に忘却の彼方、どこに行くのか?!
どこって、ここです。ボイモント城Castello Boymont。
ここもまた、中世時代の、お城。ロマネスクの時代、アッピアーノ伯の要人であったボイモントさんのお城です。お城といっても、ここもまた、外壁が一部残っているだけで、当時の面影を想像するのは、大変難しい状態でしか、残っていません。
でもまぁ、当時の外壁に囲まれたお城内部は、今では露天のレストランとなっています。そこで、ちょうどランチの時間となりましたので、ランチをいただくこととしました。
とっても、中世風のレストラン。
お水も、テラコッタの入れ物で、供されます。これって、蒸発熱とかでいつまでも冷たい状態が保たれるとかそういう効果があるやつですかねぇ。井戸水みたいのもあるし、なんだかとっても素朴で、エコな感じって言うか。
ご飯は、リブ肉のバーベキュー。これ、食べるところは少ないけれど、これ二枚で一人分。パンがおいしくて、一人分のお肉で、じゅうぶん二人分でした。雰囲気もあって、素朴ながら、幸せなランチ。
ランチの後、当時の面影を残す塔に登ったりして、当時をしのびました。
たいしたものがなくても、観光地にしてしまうチロル。このあたりの感覚は、やはりイタリアというよりはドイツ文化圏。さすがです。
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- 2012/11/18(日) 07:00:52|
- チロル・ロマネスク
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| コメント:6
城主はこんな凄いところに住んでいたんですかね~出城なんでしょうか?足腰が鍛えられそうですね~
- 2012/11/17(土) 23:17:00 |
- URL |
- チビッコ未来発電所 #79D/WHSg
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たかしさん
ほんと、当時の人たちはどうやってアクセスしていたんですかねぇ。厳しいですよぉ、坂道。鍛えられるどころじゃないですよ、ほんとのところ。
- 2012/11/18(日) 23:04:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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三原色さん
レディースもお住まいになられたとしたら、無理やり馬に鞭打って登っていたんですかね~。昔の人たちの生活って、ある意味想像をすっごく軽く越えた先にある感じがしますよ。
確かに、スペアリブはエネルギーの源になってくれましたです。ハイ。
- 2012/11/18(日) 23:06:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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わ~!素敵すぎる。
こんな城巡りのハイキング行きたいです。ヨーロッパのハイキングコーのよいとこは登ったさきに素敵なレストランやカフェがあるところですね。テラコッタの杯なんかも中世風なんでしょうか。。
塔からの眺めが至福。
- 2012/11/25(日) 04:21:00 |
- URL |
- - #79D/WHSg
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ここは、ハイキングというようなものではなくて、あまりに意外な厳しさにびっくりだったんですけどね…。
でも、がんばればおいしいランチにありつける、というのは、確かにチロルの楽しみ、と思いました。運転がなければ、ビールとかがんがん飲めて、もっと楽しかったと思うんですが、それだけが心残り(笑)!
- 2012/11/25(日) 22:21:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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