ミュスタイアMustairの、サン・ジョバンニ修道院Convento di San Giovanni、続きです。
カロリング朝のフレスコ画は、教会側廊の壁部分にありました。
すっごく地味で、色も薄くてよく見えないので、ほとんど無視している状態でした。カロリング朝の時代の遺構は、あまり数は見ていないのですが、でもやはり古い分、色彩があせていて、地味なものがほとんどですから、こういうもんなんですが、鮮やかなロマネスクがお隣にあると、どうしてもそっちに目が引かれちゃいます。
ガイド・ツアーに参加した後、あれがカロリング朝だったんだ!と改めて撮影しまくり、というちょっと情けない状態の私でした。今回は事前学習が足りなさすぎでした。反省(そういう意味でも、ガイド・ツアーに参加できたのは、大変有意義でした)。
それにしても、カロリング時代のフレスコ画が、これだけたくさん残されているところは、他にはなさそうで、なるほど、世界遺産になるわけです。
カロリング朝で思い出すのは、やはりスイスのロカルノのフレスコ画とか…。他は何がありましたかね?いずれにしても、色彩が落ち着いていて、全体にとても、なんというか、静的、躍動と反対のイメージっていうのかそういう感じなんです。
落ち着いた色彩はかなり自分の好みなのですが、このあくまで静的な感じというのが、その手によって、好みが変わります。ロカルノ、ムラルトの絵は、割と好きだったのですが、このミュスタイアの絵は、実は改めてよく見ても、あまり好きな手ではなかったです。
でも色彩は、古びた感じが、とても好きなんです。描かれた当時は、どういう状態だったんでしょうか。それなりにどの色も鮮やかだったりしたのでしょうか。
ここでは、残っている絵では、オレンジ色がメインで、寒色系がないんですね。時代として、青系は後に来るのだったかもしれません。
なんだか、こうして絵を見ていても、次々と調べたいことが出てきて困ります。といって、何でもかんでも調べられる時間があるわけでもないんですよねぇ。情熱も限りがありますし…。
それにしても、もう少しまともな写真を撮れればよかったのに。
というわけで、最近、久しぶりに、デジカメを購入しました。イタリアでは最新のコンパクト・デジカメで、光学ズーム20倍です。お気に入りのキャノン。
一回に使う時間が長いので、好みは電池式で、直近まで電池式を残していたキャノンを使っていましたが、さすがにもう電池式も絶滅の運命にあるので、お試しも含めて。これまで光学6倍だったのですから、20倍ってすごい感じですが、結局、撮影の状態によるし、
自分の腕にもよるし、さて、どうでしょうね。
クリスマス休暇に、本格的に試してみるつもりですので、お楽しみに!
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- 2012/11/25(日) 06:17:26|
- チロル・ロマネスク
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私はここには二回行きましたが、一回目はサロメに目をうばわれました。二回目に行く半年前にたまたまカルチャーセンターでこの壁画プログラムについての講座があり二時間にわたってレクチャーを受けたのですが、やはり見難くて判読するのがやっとで鑑賞までにはいたりませんでした。カロリング朝美術の特徴はこういうのだな、ということが分かったということだけで、よしとしています。サロメの絵の方がやっぱり魅力的。
- 2012/11/26(月) 00:18:00 |
- URL |
- yk #79D/WHSg
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ykさん
そうですね、私も、ロマネスクのものが好きみたいです。カロリング朝のものは、場所による、つまり作者によるのかな。色は渋くて好きなんですけれど、オリジナルの姿が、想像できないです。
カルチャーセンターっていいですよねぇ。以前は、中世の会のレクチャーやガイド・ツアーに時々参加していましたが、そういえば、あれはどうなっちゃったのかな。また調べないと。読むだけだと、なかなか頭に入らなくて~。
- 2012/11/26(月) 22:19:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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