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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ポワトー/シャランテ、プロローグ

旅の後に、プロローグで頭だしをしていたように思っていましたが、ブログ記事が見つからないので、勘違いかも。
ということで、この前の夏の旅をこれから振り返るにあたって、旅の全体を紹介します。もしかして楽しみにしていた人には、報告が遅くなって、本当にごめんなさい。



フランス・ロマネスク第二弾として、この地域を選んだのは、ひとつには、ミラノからボルドーへの直行便(イージージェット、直行の上、格安!)があったこと。
ボルドーに直接入れると、ロマネスク的に魅力のあるいくつかの地域へのアクセスができるために、ボルドー発という条件から訪問地を探しました。

地図を眺めて、目に付いたのが、サン・サヴァンです。



実はこのサン・サヴァンのフレスコ画が、フランス・ロマネスクへと私の興味を掻き立てた元凶(?)です。
二年ほど前のある日、中世の辞書を見ていて、ふと目に留まったのが、「サン・サヴァン」というキャプションの付いたフレスコ画の画像。画像の出典を見ると、パリのシャイヨー宮となっていました。たまたま昨年春先に、パリに行く機会があったので、シャイヨー宮に行き、辞書の出典にはお目にかかることができたのですが、本物はサン・サヴァンにあるということがわかって、いつか行ければ、と思っていました。

そのサン・サヴァンが、ボルドーからならば、アクセス可能な場所にある!
これは行かずばなるまい!となるのは当然ですよね。
というわけで、必然的に、サン・サヴァンのあるポワトー地域が目標となりました。

調べてみると、ボルドーとポワトーの間に位置するシャランテ地域も、地味ながら、ロマネスク集積地であることがわかりました。



シャランテは、地域東のアンギュレームから大西洋岸までの地域ですが、緩やかな丘が続く、大変美しい地域で、ワイン産地でもありますが、どちらかといえば、有名なのがコニャックでしょう。コニャックというのが、町の名前であることを、今回初めて知るところとなったのですが、それにしても、コニャック周辺の葡萄畑は、実に美しく、車で走っていても、何度でも停まりたくなるような場所が目白押しでした。



こんな感じ。おお、車のコマーシャル、そのものですね。
これは、今回レンタカーした最下層レベルのシボレーです。すっごく運転しにくかったので、次回はせめて最下層カテゴリーは避けたいと思いました。
今回は、イースターのブルゴーニュに比較すれば、若干狭い地域だったので、全走行距離は千キロに満たなかったと思います。でも、ガソリン代があがっているせいか、またはこのシボレーの燃費が悪いのか、イースターのコルサに比べると、なんだか、納得できない感じでした。信号停止の度にエンストとか、そりゃもちろん自分の運転技術のせいなんですが、これまでレンタカーをして、ここまでエンスト起こした車はないもんで、最初は本当にいらいらさせられました。

というわけで、長い旅の始まりです。
行程は、以下となります。
一日目:ボルドー発、Angouleme
二日目:シャランテ・ロマネスクめぐり(St.Simon / Bassac / St.Graves Amanto / Segonzac / St.Surin / Chateauneuf-sur-Charente / St.Michele / Roullet / st.Estephe / Plassac / Blanzac / Fleac / Linars)
三日目:シャランテ~ポワトー・ロマネスクめぐり(Lichers / Courcom / Ruffec / Civray / Montomollion / St.Savin / Chauvigny)
四日目:ポワトー(Poitier / St.Benoit / Liguge / Chateau-Larcher)
五日目:帰国

本来の目的はサン・サヴァンといいながら、やはり時間がある限り、狂ったように次を目指す修行旅になりまして、途中、辛いと思いながら、それでも先を目指す自分がおりました。ただ、今回は、朝晩ご飯付の宿に泊まったこと、そして、夏ですから、いくら先を目指したくても水分や栄養補給なしではいけないことから、修行とはいえ、ちゃんとランチもいただきましたし、水はなるべく取るように心がけました。
車だと、ランチにアルコールをいただけないのは、ある意味助かります。その制約がなければ、絶対にいただきたいですからね~。

今回の度に大変役立ったのが、このミシュラン緑本。



今ではネットでいくらでも情報がありますけれど、やはり私は紙の情報が好きなんです。それに、具体的にアイディアがない場合、全体を把握したい場合、ネットのようなピンポイント情報よりは、アバウトでも全体の把握がしやすい紙媒体は好ましいと思っています。
イタリアの細かい情報は、圧倒的にイタリア・ツーリング・クラブのガイドブックですけれど、フランスはやはりミシュランみたいです。ただし、各州版は、そうそう改定されないようで、ちょっと古いのが玉に瑕。

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  1. 2012/12/16(日) 07:26:18|
  2. ポワトー・シャランテ・ロマネスク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

No title

nice
  1. 2012/12/15(土) 23:58:00 |
  2. URL |
  3. ovj2o2o5b0z28z50 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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