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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ポワトー/シャランテ、1

アンギュレームAngoulemeその1
格安航空の欠点は、多くの場合、時間が半端なことかもしれません。今回利用したミラノ/ボルドーも、本当にびっくりするくらい安かったのですが、まさにそういった半端時間で、ランチを取る時間がないけれど、ランチの時間にボルドー着というスケジュールでした。
せっかくボルドーに入って、ご飯も食べずに移動かよ!という状態、ちょっと寂しいですよね。でも修行旅としては日常的なスケジュールでもあり、実際、到着後すぐにレンタカーの手配をして、予定していた13時半よりはずいぶん早く、走り出していました。

ロマネスクの鉄則として、イタリアにいると、ランチの時間はどうせしまっていることが多いから移動時間とする、というのがありますが、嫌でもランチ取りはぐれだったんで、一気に目的地に近づこうと思い、場合によっては手前の小さな町村に寄る、ということも考えてはいたのですが、結局、当日の最大目的地であるアンギュレームを、直接目指すこととしました。

無料の国道ですが、ほとんど高速並で快適です。イタリアを出ると、たいていどこでも車が少ない上に、走り方が穏やかなので、実はもうそれだけで快適。最低の国に住む意味というのもあるものだな、と感心します。

で、アンギュレームに到着したものの、さて、どこに車を停めたらよいのかわかりません。というのも、この町、結構な高台の上に町があり、どこから上ればよいのか、またもっとも楽な駐車場がどこにあるのか、とってもわかりにくいのでした。
こういう逡巡、もちろん、私が坂道発進できない、ということに基づいているわけですけれどね。
この旅の前に、チロルに分け入り、散々山道をやっている上に、その前に、教習所に坂道発進特別教習を受けたのになぁ。
で、散々、あっちっこっちうろうろした挙句、やっと、ここならよさそう、という駐車場に車を入れました。



なんと言うこともない町並みではありますが、明らかにイタリアじゃないわけです。ミラノからたいした距離じゃないのに、本当に全然違うし、なんといってもフランス語の世界。イースター以来、ちょっとだけフランス語を独学していますが、駐車場でも、路上でも、残念ながら全然通ぜず。それでも、たまに言葉の通じない世界というのは新鮮で、それだけでも飛行機に乗って旅する価値があるってもんです。

このアンギュレームという町、私にとっては、ロマネスク芸術の見られるカテドラルが重要なのですが、しかし町としての現在の重要性は、おそらくこっち。



ちょっとわかりにくいかもしれませんが、建物の外壁に、アニメ系の巨大イラストレーション。こういうのが町のあちこちにあるんです。アニメとか漫画、フランスでは日本ものがかなり人気らしく、いろいろなイベントがあるようですが、このアンギュレームのアニメ祭りみたいのは、中でも相当有名なようでした。

ほんと、気をつけて歩いていると、あちこちに、かなりレベルの高い絵が。



なんか、あんまり唐突にあるので、にわかには気が付かなかったり。



近々展覧会かイベントがあるようで、多くの店とか街角に、アトム(鉄腕アトムです)をモチーフとしたポスターが貼られていました。日本のアニメって本当に愛されているんだなぁ、ともともと漫画好きとしては、かなり嬉しい気持ちでした。



なんか、いきなり、ロマネスクそっちのけの観光になっていますが、なんといっても車を停めたのが、目的のカテドラルとまったく反対の場所だったので、町全部横断する必要があったもので、思いもよらず、ゆっくりと観光することとなったわけです。
いやはや、ドライブ旅行は楽しいのですけれど、私にとっての鬼門はいつだって駐車場。今回いきなり最初の町から駐車場に迷ってうろうろするというのは、あまりよい幸先とはいえません…。




次回ロマネスクです。

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  1. 2012/12/17(月) 06:52:43|
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