ご近所編。
実家のご近所。といっても、実は、実家は、私がミラノに住んでから引っ越しているので、あまり知らなかったりして、今回迷子になってしまいました。
通りすがりの人に尋ねながら歩いて、東京の人も結構親切だよなぁ、と何とか目的地に着いたのですが、その途中、なぜこんなところに!という感じで、何年も前に一度、目的的に訪ねたことのある武者小路実篤公園に出てしまったのでした。
武者小路実篤さんは、その晩年にあたる昭和30年に、この武蔵野の田舎に住み着き、90歳の生涯を終える昭和51年まで、穏やかな日々をすごされたそうなのですが、その自宅一帯が公園として保存されているのです。
今回週末だったのですが、たまたま週末だけそのご自宅内部が公開されているということで、嬉しく、見学してきました。
撮影禁止だったのが残念でしたが、外観は結構モダンですが、内部は畳敷きのお部屋の日本風で、とても素敵な、思わずこういう家に住んでみたい、と思うような家でした。お風呂なんて、外光さんさんのとても気持ちよさそうな場所で。
こちら、公園のはずれにある記念館は、実篤の書画が展示されていて、わずかな入場料を払う必要がありますが、公園と、ご自宅は無料で見学できます。
入り口が二箇所あるのですが、ロケーションは、京王線のつつじヶ丘と仙川の間の谷、その谷底。一方の入り口が谷底で、もう一方が高台になり、家は、その途中の斜面になっています。斜面が公園になっているので、高低差がとても面白い素晴らしいスペースです。わざわざ訪ねてくる人は少なそうですが、確実にご近所の方の散策の場所になっているようで、穏やかな地元空気が漂っていて、すれ違いざまに自然と挨拶が交わされるような、とても優しい気持ちになる公園です。
ご近所といえば、いつもブラブラと散歩をする川で驚いたのが、コサギ。
コサギは、いつだっているんですが、いつも集団でいる鴨と違って、彼らは、ここに一人、あそこに一人、という感じで、いつも「孤高の」人たちだったんですよ。それがどういうわけか、今年は、信じられない集団で、いらっしゃったのです。
鴨も真っ青。
何ででしょうねぇ。もしかすると、川がきれいになって、食料となる小魚とかが増えたのでしょうか。それにしても、過去の孤高の姿を考えると、なんだか、ちょっと不思議で気持ちの悪い集団化。いや、サギという鳥が、本来どういうものが知らないのですけれども。でも、イタリアでも、水田で見かけたりしますけれど、あまり何羽も集団で、というのは見たことがないような気がします。
この川、サギの他に、かわせみも生息しています。今回残念ながら見ることはかないませんでしたが、例年になく多くいるよ、と地元の散歩中のおじさんが教えてくれました。会えなくて残念。かわせみの色、大好きなんです。
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- 2013/01/21(月) 05:58:08|
- 日本徒然
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| コメント:3
武者小路さんのお屋敷、公園になっているのですか。懐かしいです。半世紀も前この近くの学校にかよっていましたから。
ホームルームの時間、「今日はお散歩にしましょう」とよくそのあたりを歩いたものです。お宅にはもちろん入れませんでしたが、遠くにおうちは見えたような、、。春など一面のレンゲ畑。同窓会に行ってびっくり、学校への畑道が住宅地になってしまっていたり。仙川は大変身。でも武者小路さんのお屋敷はちゃんと自然が残っているのですね。安心しました。一度行ってみたいものです。
- 2013/01/20(日) 23:38:00 |
- URL |
- yk #79D/WHSg
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ykさん
そうなんですか!私のまったく知らない時代に、このあたりで、過ごされていたのですねぇ。ここは公園になって、美しく残されていますが、特に仙川は本当に変わったでしょうね。栄えていますもんね、今は。
- 2013/01/21(月) 22:49:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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