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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

南仏、中世とお魚食い倒れ2

ヴェンティミリア2
坂道を登った先にたどり着いたのは、カテドラル。



外観、かわいらしいたたずまいなのですが、少なくともファサード側は、ちょっと新し感が強くて、これは期待できないのかな、とも思ったりしますが、近づいて、細部を観察すると、実はいろいろ面白いものがちゃんとあるのです。
飛び出した側柱の前面側、上の方に、気になるものがあります。



左上の角っこ。よく見ると、こんなの。



右の角っこにも同じものがあったようです。手を上げて、膝を曲げて、ペンテコステの儀式かしらん?それにしても、なんとも愛嬌があります。正面扉の側柱の柱頭装飾も、同じようなタイプのかわいらしいモチーフが並んでいました。
これは動物モチーフで、ちょっとフランスっぽいです。



こちらは扉口の上。



これも手を上げたポーズです。向かい側も同じようなポーズで、でも裸ん坊。



一部は、おそらく再建の複製と思いますが、こういうフィギュア大好きな私には、実にチャーミングで、一気にこのカテドラル、気に入りました。
実はこの教会、洗礼堂とかクリプタとか、内部にとても重要な遺構がありますので、そちらばかり考えていて、外観にこんなかわいらしいものがたくさんあるとは、思っても見なかったので、すごく嬉しい発見でした。

そういえば、玄関上にあるアーチは、白黒の縞々で、ジェノバ風って感じですが、このタイプの浅浮き彫りは、ジェノバにはなかったように思います。ではどこから来たのかなあ。
後陣の軒送り部分にも、ちょっとユニークな浮き彫りモチーフが並んでいます。

ロマネスクは、こちらでもどうぞ。
ロマネスクのおと

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  1. 2013/01/29(火) 05:53:07|
  2. リグリア・ロマネスク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

彫刻面白いですね。4枚目、一瞬グリーンマンかと思いましたけれど、頭の両側から動物が齧ろうとしているのでしょうか。その下、 着色されているのですね。ということは他のも全体もとは彩色されていた?裸ん坊は一つだけ?どうしてなのでしょう。作り直したときにお洋服着せちゃったとか。続き楽しみにしています。
  1. 2013/01/28(月) 23:23:00 |
  2. URL |
  3. yk #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

そうそう、頭に動物が張り付いているって言う、ちょっと不思議なモチーフなんですよ。それにしてもかわいいでしょう。
裸の方は、この町のもうひとつのロマネスク、サン・ミケーレ(後日ご紹介します)との共通性もちょっと感じるかも。先の先の話ですが、いつかちゃんと調べますから、楽しみにね(って、台詞は、もう聞き飽きてますよね、笑)。
  1. 2013/01/30(水) 20:56:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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