ヴェンティミリア3
カテドラルCattedrale d'Assuntaの続きです。
たどり着いたとき、既に正午も近い時間でしたが、開いておりましたので、外観は後回しで、早速入場しました。
おお~、石の質感が素晴らしい。結構背が高いですが、なぜかこじんまり感があるのは、身廊の幅が狭いからでしょうか。
入り口に、いきなりこんなものが。
このカテドラル、そもそもは初期キリスト教の教会があった場所で、その上にカロリング朝時代の建物、初期ロマネスクの建物と続いて、15世紀頃までいろいろといじられたそうなのです。この以下にも初期キリスト教的なブツは、5/6世紀頃に作られた説教壇の一部で、クリスモンが彫りこまれています。入り口脇に置かれて、聖水盤として使われていたようですが、今は使用されることなく、過去の遺構として展示されています。
シンプルだけど、全体の調和がよいです。多用されている小円柱のかわいらしいこと。
天辺に文字があるようなので、ズームしたら。
1958年?
修復された年なのでしょうね。なるほどです。
側廊でも、上部が新しい感じなんで、多分、上の方は後代に作り直したか、修復したか、ということなのでしょう。それにしても、後陣部分は、素敵な修復になっていて、こういうのはいいですね。
ディテールを観察すると、説教壇に、私の大好きなロンゴバルドがありました。
堂々と大きなビスケット文様。いいですね。結構内陣部分にロープを張って、近づけないようにしている教会もありますが、ここはもうアクセスし放題なのも嬉しかったです。その上、もちろん誰一人来ないし。おかげで、鞄は、隅っこに置いて、歩き回ることができて楽でした。人がいると、ちょっと心配ですからね。
教会では、荷物がなくなることなどないだろう、などといういい意味での先入観、残念ながらこの国では通じないんです。
では、次回は地下世界へ!
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- 2013/01/31(木) 04:49:29|
- リグリア・ロマネスク
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