ヴェンティミリア6
長くなっちゃってますが、カテドラルCattedrale d'Assuntaの続きです。
ファサードのちょっとした装飾も、内部の地下世界も素晴らしくて、ボーっとしちゃいそうなカテドラルですが、でも、帰る前に、忘れずに後ろに回ってください。
ここの、外から見る後陣は、わざわざじっくりと鑑賞する価値大です。この姿だけでも、なんだかとっても雰囲気あるでしょ。この時点で、うわ~、うわ~、と荷物を引くのももどかしいわたくしでした。
写真が小さくて見えにくいかも、ですが、手前にある鉄柵から、ぐっと下に落ち込んでいて、階段で降りるようになっています。
当時の地面が低かった上に、この立地が、そもそも斜面なんですね。
で、そこを降りると、洗礼堂の全貌を見ることができます。
今は、周囲に住宅が密接してしまっているのですが、きっとオリジナルの教会が建った頃には、緩やかな斜面が広がっているような土地だったのだろうなぁ、と思われます。
それにしても、手前に植えられている青々としたやしの木?さすが温暖なリグリアですねぇ。
この右手が、カテドラル正面の左側、坂道で落ち込んだ場所になりまして、オリジナルの入り口とかがあります。
きれいな洗礼堂。アルベンガやノバラ、やはり古い時代の洗礼堂を髣髴とさせる姿です。
洗礼堂の側から、教会後陣側。こっちから見ると上り坂。階段の感じから、かなりの急勾配をわかっていただけるでしょうか。
左側は、すぐに民家で、このときも、そこにお住まいの方が買い物から戻られたところで、こっちを不審そうに見ておりましたが、私も思わず、あの荷物で、車も入れないこういう場所に住むのは大変だろうなぁ、と見返してしまいました。
後陣部分の装飾もいい感じです。
チェッカー模様のアーチ装飾のある小さな窓の小円柱、その柱頭、大好きな付け柱がひっそりあって、そして軒送りに、いろいろな浮き彫り装飾が見られます。
牛とか、いろいろの頭部。
低く下がっている後陣のおかげで、今の道の高さからだと、この軒送り部分が、かなり身近に見えるので、嬉しくなってしまいました。こういう彫刻装飾って、通常はとても高い遠いところにあって、肉眼では見えにくかったりしますからね。
しかし、こういうとき、牛の頭部って、よくありますよね。こういう双子の頭部も。軒送り彫刻に意味って総体として考えたことがないですが、そういえば、多くに共通のモチーフがあるように思われます。これは、勉強の価値がありますね。
例によって、ですが、いつかわからないけれど、ちゃんと調べてみたいと思います。多分、既に答えは出ているか、または、「不明」ということなのでしょうけども。
カテドラル、これにておしまい。ちょっと長くなってしまいました。
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- 2013/02/04(月) 06:15:42|
- リグリア・ロマネスク
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ランダムから初めての訪問です。
ヨーロッパ!昔、着任したり出張であちこち行きましたが、歴史を大事にしている国は人の優しさが感じられていいですね~!
- 2013/02/04(月) 00:48:00 |
- URL |
- シスレーさん #79D/WHSg
- [ 編集 ]
シスレーさん
訪問ありがとうございます。よろしかったら、またよろしくお願いしますね~。ヨーロッパ、というには、あまりに地味な記事でびっくり、てなところかとも想像しますけれど~。
- 2013/02/04(月) 22:34:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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