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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

あの日から、二年。




早いです。もう二年。
でも、様々な被害にあわれた方にとっては、やっとたどり着いた二年目なのかとも思います。まだまだ、きっと、全然まだまだなんともなっていない、って思っている人も絶対にたくさんいるし、きっと多数だったりするし、実際、本当になんともなってないんだろうって思います。
わたしは、遠くにいるからではなくて、おそらく近くにいても、ほとんど何もできないでいると思います。だから、絶対に忘れないと思います。




何にもならないかもしれないけれど、忘れないこと、それしかできないから。忘れたら、なくなっちゃうんだよね。思うから、そこにある。いつも常には何もできないけれど、忘れないことで、いつまでもいつまでも、ほとんど役に立たないことでも、何かやろうと思って、何かやる。そのために、忘れてはいけない。




地震、津波ももちろん大変なことでしたが、時間がたてば立つほど辛いのが、原発のことです。今日のテレビ・ニュースでも、少なくとも夜のメイン・ニュースでは、二周年のことは、ニュースの最中に画面の下を流れる文字放送でしか流れませんでした。その文字は、「日本:福島の事故から二年」、というもので、地震でも津波でもなかったんです。ちょっと愕然としました。

そういえば最近、改めて、チェルノブイリ当時のイタリアがどうだったのかな、というようなことを考えていました。なんだかんだいっても、あのときの日本でのチェルノブイリは、対岸の火事だったよ。イタリアがどうだったかと思うときに、つくづくそう思います。
今日のニュースの、この文字放送を見て、やっぱりそうなんだな、と改めて思いました。




がんばって、とがんばっている人に言っちゃいけないんだろうけれど、でも考えたら、人は生きている限り、いろんな局面でみんながんばっているとも思うんです。これ以上がんばることはないけれど、やっぱり生きていくのってがんばることかとも思ったり。がんばるしかないんじゃないかと思う、生きていくということは。
仕事でちょっとしくじったくらいでも、がんばらないと、朝起きれない事だってある。そんな程度のがんばりって、誰だってやるしかないから、そんな程度は、がんばるしかないよね。

ほんの少しずつ、春が近づいて来ました。そんな気持ちを守り立てるよすがになるかと、緑の写真を並べてみました。

もう帰らない人に、いまだに帰れない人に、そういう人を失った人に、等しくやさしい春が訪れることを祈るのみです。
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  1. 2013/03/12(火) 06:01:32|
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コメント

No title

大変な出来事でした、いつの日か東北の被災地も緑豊かな
自然環境と経済、生活など復興し、この写真の用に人の心を包み込むような風景を再現してほしいです。
海外から見た今の日本ってどうなんですか。
  1. 2013/03/16(土) 13:01:00 |
  2. URL |
  3. Takumi #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

本当にそう思います。山も海も町も人も、元に戻ってほしいです。
イタリアから見た日本…。イタリア人は日本の漫画やアニメは大好きですが、それ以上は基本的に感心がないんだと思います。遠いですよ、やっぱり。選挙のことも一切話題にならなかったし…。
  1. 2013/03/16(土) 22:22:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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