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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ポワトー/シャランテ、10

シャランテその6、シャトーヌフ・シュル・シャランテChateauneuf-sur-Charente、サン・ピエール教会Eglise de Saint-Pierre

田舎道を走っていたのに、あれよという間に、街中に入っていてびっくり。いきなり、これまでのど田舎からは想像もつかないびっくりするくらい街で、そこがシャトーヌフでした。といっても、実際は小さな田舎の町程度ですけれども、とにかく緑滴る田舎から突然だったので、それもいきなり街の中心地にアクセスしてしまったので、とってもびっくりしたんです。




教会の位置関係などはわかりませんから、とりあえず、あいた場所に車を停めて、中心部を通過したときに目に付いた観光局へ直行。ここでも当然のことながら、愛想は期待もできないまま、街の地図だけいただき、徒歩で教会を目指すことにしました。
ぱっと見、いまどきのいたって普通の街ですが、中心部を外れて教会に向かう道すがら、ほんのわずかながら、古い町の風景が垣間見えるようでした。といっても、中世までは遡らず、ルネサンス期くらいですけれど。




中心部から10分足らずでたどり着く、少し高台となっている墓地の脇に、ロマネスク的にはかなり重要度の高いサン・ピエール教会。やっと、普通にロマネスク探訪をする人も目指す、見所のあるはずの教会にやってきました。
墓地教会なので、ゆったりした駐車場も完備。せっかくなら、ここまで車で来てもよさそうですね。




傾斜の激しい屋根ですが、紛れもなくシャランテの教会のファサード。




天辺には、お約束の石の十字架がありますね。ここはケルト風の丸に十字です。
全体に地味ですが、中段に大きなアーチがあり、その中に浮き彫りではない彫刻があるのも、いかにもシャランテです。扉口の装飾、かなり繊細で細かいですが、風化の激しいのが残念です。




一番内側のアーキボルト中央部。




神の子羊ですよねぇ。かなりいたんでしまっています。この周囲には、変な動物たちがたくさん。天使もたくさん。つる草模様もとても美しいです。
外側アーキボルトも面白いフィギュアが一杯。これは、ライオンなんでしょうけれど、どう見ても猫にしか見えない。




落語の「ねずみ」を思い出しちゃいます。このライオンじゃ怖くないよな~。強そうでもないし。善悪どっちのシンボル化なんだろうか。
柱頭にもお仲間が。あ、よく見るとあちこちに…。






ライオンといえば、この方、多分サムソン。やっぱり男前。これは再建っぽいですけどね。




ここ、本当にずっと見ていても飽きない面白い彫り物満載です。気持ちがはやって、どうしていいのかわからない状態に陥りました。あれもこれも見たくて、次々と対象が目移り、ふらふらとさ迷い歩いてしまい、結局どれひとつじっくりと見ることができなくなっちゃいます。こういう興奮状態、困ったもんです。
今改めて写真を見ながら、でもやっぱり興奮しちゃうよな~、と思います。特に、ここに来るまで、地味な場所ばかりだったので。やっぱり、ガイドブックにも載っているし、インターネットでも情報が出てくるし、多くの方が訪れている場所というのは、それなりに見るべきものが確実にあるのだなぁ、と感心しました。

続きます。

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  1. 2013/03/18(月) 06:30:11|
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