この二年、特に昨年は、もうほとんどテレビ観戦すらしなくなっていたモトGP。ロッシがヤマハに戻るということで、わずかな期待は持っていたものの、でも、出戻りってどうよ、という気持ちもあるし、さすがに二年何もできなかったロッシ、どうよ、という気持ちもあり、シーズン最初のレースも、直前に、あ、今週末だったかな、という気の入らなさではありました。
しかし…。
やっぱりロッシって、もって生まれた何かがあるんですね、確実に。
必要以上にレースを難しくして、自ら難しくしたレースを利用して華を咲かせまくるって言う…。彼が先頭集団にひたひたと迫ってきたとき、既に涙一杯です。もういいから。そのまま4位で十分だから、と祈りながら、事故なんかが起こったら怖いし、もう見ていられない気持ちで見ていて、まさかの3位、まさかの2位…。
泣けました、本当に。
7位だったスタートが、意外によかったのに、エラーでいきなり沈むロッシ。そこからの挽回が、まさにロッシでした。ロッシ・ファンなら誰でも、無理だと思いながらも期待した場面ですよね。そして、その無理なはずの状況を可能にしてしまうのが、まさにこの人で、こんなレースは、シーズンにも何度もあるものではないというレース展開で、徐々にトップ集団に近づき、2位になってしまったのは、ロッシ・ファンならば、当然の展開とは言いつつ、やはり呆然です。
この人がいるといないでは、レースの楽しさが全然違うというのは、多くの人が認めるところですが、こういうレースを見ると明らか。一人勝ちしたロレンツォも素晴らしいのですが、そういう展開は、別にレースを楽しくはしないんですよね、残念ながら。それがロレンツォであろうと、ストーナーであろうと、一人勝ちは面白くない。
そういう意味では、ロッシって、レーサーとして天才というより、エンターテナー的な才能がある人なのかもね。それって、技術に優れているからって持てるものじゃないし、努力で持てるものじゃないし、そこが、彼の強さかもね。って言うか、それがあるからファンができるって言うところ。
今シーズンがどうなるかわからないけれど、こういうレースを見せられると、もう、この過去2年を忘れて、モトに戻るしかないって気持ちになっています、少なくともわたしは(つまり、週末の予定が増えるわけで、それはそれで面倒なんですが)。
それにしても、マルケス。
ロレンツォの再来的な才能を感じさせる安定感でした。インタビューも高感度高くて、これからモトGPの人気者になりそうです。
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Author:Notaromanica
ミラノ在住で、ロマネスクが大好きで、主にイタリア、フランス、スペインを回っています。